魔法少女☆ドリームガーディアン第二部 (ページ5)

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ドッジボールページ5

「女子でもようしゃなしだぜー！おりゃー！」

左のチームの男子が、右チームに向かってボールを投げてくる。
口に出したとおり、そのボールは女の子を狙っているみたい。

「きゃっ」

そして、ほんとうに一人当たってしまった！
うでに当たったボールは、勢いをなくして右チーム側に転がる。

「そんなにつよく投げることねーだろ！おかえしだ！」
こっちの男子も、一人当てられたからかすごく強気だった。
ボールを拾って、そのまま相手に投げつけた！

一人当てることができて、どっちも同じ人数に戻る。

「……すごいなぁ」
目の前で起きてることに、私は言葉が出なかった。
うんどうって、こんなにワクワクするものなんだ……！

「おやまさんっ、行ったよっ！」

「あっ―――」

浮かれていたけど、クラスメイトの声がして、ハッと前を見る。
私に向かって飛んできているボールは、もう目の前にあって……

言葉に出来ないような、大きな音がした。

「ん……」

……どうなったんだろう？気が付いたら、
目の前が真っ暗で……あ、目をつむってるんだ。

周りから、明るい声がいくつか聞こえてくる。
何が起きてるんだろう。気になって私は、ゆっくりと目を開けた。

「とってる！おやまさん、すごい！」

「え、これ……」

あかつきさんの言葉で、私は自分の手の方を見た。
すると、両手の中には飛んできていたはずのボールが入っている。

「やれー！」
「そのままなげかえしちゃって！」

周りの声は、私を応援する声だったみたい。
今、ボールを持ってる……私が投げる番！

「……やーっ！」

出来る限り前に出て、私はボールを投げた。
だけどボールは、相手にギリギリ届かないところに落ちてしまう。

「うう……」

「おやまさん、おちこまないで！がんばろ！」

「う、うんっ！」

当てられなかった……でも、取ったり投げたり……楽しいな。
楽しい……うんどう出来るようになって、毎日遊べるんだ。

―――元気になったゆなに、戦ってほしくないニャ！

そんな時、キャシーの言葉を思い出す。
魔法少女にならなくても、今の生活をつづけていい……

私は、どうしたらいいのかな？