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あくむのきょじん ページ42

「わ、なにあれ……」

「え、なになに?」

「あ―――」


クラスメイト達がいる校庭に、怪物が放たれてしまった。
空に浮かぶそれを、最初は物珍しく見ていた者が多かったが、

……それが地面に降り立った途端、場の雰囲気は一変する。


「きゃああああ!」

「せんせい、たすけてえ!」

地面が、振動するほどの重さを持つ巨体。大きな手足。
それはまるで、巨人だった。

咆哮を上げながら、怪物は校庭を暴れまわる。
怪獣映画でもなく、現実。突然訪れた非日常に、幼い子供たちは逃げ惑うしかなかった。



「あははっ!良いわよ。もっと暴れまわりなさい!」

女は巨人の肩の上で、その光景を楽しんでいた。
可笑しそうに、高笑いをしながら……。



「そんなっ、やめて!……ようせいさん、とめにいかなきゃ!」

「あの大きなのを倒せば、先生の意識も取り戻せるはずラビ。行くラビ!」

教室からそれを見ていた兎愛は、恐ろしい目に遭っているクラスメイト達を見て、
戦う決心をする。


「これいじょう、こわいのはだめっ!」
そして窓を開け、校庭へと飛び降りる……。





「う……ん……」

頭が、痛い。身体が、重い。
それでも、私は起きていた。

あかつきさんが変身して、そのあとは……どうなったんだろう?

気分が悪いけど、私はなんとか起き上がって、周りを見渡す。


「……起きた?」
「あ、ようせいさん……ねこの」

隣に、猫の妖精さんがいた……たしか名前は、キャシー。

教室には、あかつきさんも、女の人も居なかった。
あやのせんせいも、眠ったままで……。


「あの、あかつきさんは……」

「窓の外を見て、ほら」

キャシーに言われたとおり、窓に目を向ける。

「あ―――」

するとどうだろう。
校庭には大きなおばけがいて、変身したあかつきさんが戦っていたのだ。

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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