まほうしょうじょのそしつ ページ25
「僕にもあの黒い光が飛んできて、もう駄目だと思ったラビ。
でも、キミが立ちふさがって、僕を庇って……あれを打ち消した」
「……そうだ、たしかに!」
兎愛は、先ほどの出来事を思い出す。
そして自分の身に、何も悪いことが起きていないことも。
「あの光……わたしに、なにもおきなかったよ。
だから、ドリームガーディアンになれたの?」
「うん、何となく察してもらえてるラビね。悪夢の力を弾く強い魔力……キミなら、絶対できるって思ったラビ」
「そうだったんだ……」
絶対出来る……前向きな言葉を掛けられても、あれが偶然の産物だと思っていた兎愛は、
いまいち実感が湧いていなかった。
「そんなことが起きてたニャ?あなたがいなかったら、私どころか……ありがとうニャ」
キャシーもまた、兎愛を偶然の魔法少女と見ていた。
しかし、素質があることが分かると態度を改め、深く一礼する。
「そ、そこまでおれいを言われることを……」
「したラビ!」
「う、うん……」
やはり、謙遜する兎愛であった。
「……あの、わたし。ドリームガーディアンになったけど、何をすればいいの?」
「そう、本題はそこラビ。人間界にブラックホールの一味が現れた以上、
ここでも悪さをするはずラビ。
とあには、ブラックホールと戦って、妖精界のような犠牲を出さないようにして欲しいラビ!」
「ブラックホールと、たたかう……」
兎愛は、先程の戦闘を思い出す。
―――異形の怪物
―――攻撃の痛み
魔法少女の力で戦っているにしても、これらとまたやり合うのは、戸惑いがあった。
「無理なら、降りてくれて大丈夫ラビ!また、別の女の子を探すから……」
「そうニャ!まだ小学生、戦う必要はないニャ!」
そんな兎愛を見て、二匹はその心中を察する。
まだ小さな子供。断られても当然だと彼らは考えていた。
「……いや」
「あ、やっぱり無理ニャ……?」
兎愛が発した言葉の、それだけを聞けば、
誰もが「断られる」と思うだろう。
しかし兎愛は、そこから言葉をつづけた。
「わたし、ドリームガーディアンつづける!」
「え、とあ……ありがとうラビ!」
予想外の返事だったが、魔法少女を続けるという言葉を聞いて、
妖精二匹は安堵するのだった。
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時