美形ばっかりが通る道見つけた【呪術廻戦】

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「誰かいるかなぁ」




立上がって道を眺める。そこに視えるのは、つんつんの黒髪


彼は私を見るなり、物凄い嫌な顔をしてそっぽを向いた




「やあやあお久しぶりじゃないか〜」




すすす、と近寄って腕を組む


ゴミを見る目でにらまれた


にゃんこみたいで、ついからかいたくなる





「伏黒きゅん、無視しないでよ〜」


「やめろ」




つんつんと頬をつつくと、ぱしんっと手が払われた




「っ、……いた……」


「…あ」




わざとらしく払われた手を見る。痛そうなふりをすると、伏黒君はやらかした、という顔をした。


眉毛がぺしゃ、と下がっている


まるで怒られて落ち込んでいる猫だ


きゅーーーん、と心臓が締め付けられる



かわいすぎる……




「うふふふふ、うっそ〜！」



「……………ほんっっと、俺あんた嫌いです」



「えー、傷つくぅ」





伏黒君は悪態はついても組んだ腕は振りほどかない。


それがまたかわいい




「私は好きだよ？伏黒君」


「…………っはぁ！？」




顔を覗き込んで言う


ぼぼぼ、と伏黒君の顔が赤く染まった



「な、何言って「僕の生徒にちょっかいかけないでくれる？」」



後ろから声がした。


ぱっ、と振り向くと、目隠し。腕を組んで私を睨んでいる




「警察呼ぶよ」


「それは困る」




慌てて手を離して、伏黒君の背中をバシバシと叩いた




「ごめんね伏黒君！警察はまじ勘弁！」




目隠しは私と伏黒君の距離を離した。伏黒君を抱き締めて私を睨んでくる





「恵！僕だけだって言ったのに……！」


「は？」

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