美形ばっかりが通る道見つけた【呪術廻戦】

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…あぁ。切実に帰りたい


部屋の隅に座り、頭を壁に持たれかけながら窓の外を見る。


とうに日は暮れ、空には星が輝いていた。


目隠しは仏様(優しそうだから)に事の成り行きを説明している。


…誰か酒をくれ。やってられないわ。


…………………あ、お酒といえば、そうだ。思い出した。


クビになった日、泥酔してあの道を見つけて、そこで仏様を見たんだった


あの腹黒さに衝撃を受けたのを覚えている。


こんなに優しい雰囲気の人だったとは…


目隠しもクズっぽいし、仏様もクズなんだろう


…なんと悲しいことだ………


…イケメンだからしゃーないか



なんて、くだらない思考を続けているとイケメン二人がこちらを向いた


ちょいちょい、と手招きをされたので立ち上がった。


私が動くとガサガサと音がなる。


…自作の草スーツとか作るから…


ガサガサと鳴らしながら歩いていき、また椅子に座った。



「今更だけど凄い服着てますね」


「うっ……」



仏様の純粋な一言が私の胸をえぐる。



「そんで本題なんだけど」


「悟、もうこんな時間だ。女性を遅く返すのは良くない。また後日でもいいんじゃないか？」



ほ、仏様………！


急に後光がさして見えてきた。なんてジェントルマン！


目隠しは不服そうな顔をしているが「仕方ないか、半分僕のせいだしね」と言って立ち上がった。


心の中で精一杯頷くいた。ほんとにあなたのせいです。…もとはと言ったら私のせいなんだけど。



「じゃあまた後日来てよ。携帯だして」


「ちょっと私携帯持ってなくてぇ「出せ」はい」



渋々携帯を出して連絡先を交換する。


…このレベルのイケメンを切るのは惜しいが我が身の方が大事だ


家に帰ったら速攻ブロックしよう


家まで送ると言い張る仏様をなんとか断り、真っ直ぐ帰路についた。



………濃い一日だった

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