美形ばっかりが通る道見つけた【呪術廻戦】

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「ぐすっ、ううっ……」


「ほんとダルいわ。早く帰りなさいよ」



酒を片手に机に突っ伏す私を鬱陶しそうに見つめて男は言った。


彼は私の中学時代の同級生。


今はスナックでママをやっているらしい。



「これが呑まずにいられる！？」


「知らないわよ」


「今日から無職なんだってぇ……」


「ウケる」


「ウケない！！」



私の話なんて興味も無さそうに、彼は爪を眺めている。



「やだ！ネイル剥がれてる！」



…ほんとに興味ないんだな


私にとっては死活問題だ


現在２５歳。


高卒から記者になって、早７年


仕事は大変だったが楽しかった。いい記事をかけた時は凄く嬉しい。


…だけど、私は必要なかったようだ


邪魔者でしかなかったんだ……


そう思うとまた涙が溢れてくる。



「うっ、うわーーーん！」


「はよ帰れ。あんたがいると他の客がビビって入って来ないのよ」



目の前に水が置かれ、パシンと頭を叩かれる。


…冷たい…


一年楽しく暮らせるぐらいのお金は貯めてある。


しかし、その先は？


たまらない不安が押し寄せてくる。


ふと外を見るともう真っ暗だった。



「……今何時？」


「23時」


「やっべぇアニメ見ないといけないんだった」



慌てて立ち上がり、鞄を掴む。



「ちょっと！あんたお代は！」


「ツケといて！」


「〜〜〜っ！！二度とくんな！疫病神！！」


　
後ろから聞こえる怒号を無視して店を出た。いや、ちゃんと払うよ。今度ね。



窓に映る自分の姿を見て思った。



…仕事なんか何とかなるわ。この美貌だもんね

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