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「えっとね、お母さんが死んで私はあの部屋に行ったの。

毎日そこで過ごして、人が死んで、首につけられて、ご飯が来なくなって、倒れてた。

そしたらすぐるが来たの!

キラキラしてて、優しくて、あったかくて、かみさまみたい。

名前をくれて頭を撫でてくれて、ほんとに大好き!」


私がそういうと、おじさんと傑は顔を見合わせた。


「うーん……さっぱり分からん」

 
「ですね」


「夏油への愛は伝わったがな」


おじさんがそういうと、傑は困ったように頬をかいて笑った。


その笑顔を見て、私の顔も綻んだ。


コンコン、と扉をノックする音が聞こえた。


「失礼しまーす」


入ってきたのは、この間見た白髪の男の人。


「五条か。どうした?」



「困ってる頃だと思ってね」



五条と呼ばれた人はドヤ顔で歩み寄ってきた。


反射的に後ずさりする。


彼は私の前にしゃがみこんだ。



「Aの術式、出せる?」


「じゅつしき?」


「ああ。………でもこれを外すのが先だな」


するりと手が首に伸びてくる。ぎゅっと目を瞑った。


「おい、悟?」


「首のやつ外すだけだ。心配すんな。つーか、俺達の方が危ないし。」


五条さんは私の首輪に触れた。すると、それはパキンっと音をたてて壊れた。


その瞬間、体に何かが満ちていくのが分かった。溢れた力は体の中に収まりきらず、外へと出て行く。


「だめっ」


溢れ出たものは、蜘蛛へと姿を変えた。そしてそれは、傑やおじさんのほうへと向かっていった。

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ととこ(プロフ) - 神代優花さん» 読んでくださりありがとうございます。もし良ければ何話か教えていただけないでしょうか…?お手を煩わせてすみません… (2021年5月5日 15時) (レス) id: a0d3aa46dd (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 自分と言う自が違う気がするのですが。間違いだったらすみません。 (2021年5月5日 15時) (レス) id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月24日 23時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ととこ | 作成日時:2021年4月13日 0時

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