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その子を持ち上げようとした瞬間、何かが私めがけて飛びかかってきた。



「っ!」



カサカサと音を立てて私の周りを歩く。


それは蜘蛛だった。


だが本物の蜘蛛ではない。恐らくこの子どもの術式だろう。


制御できていない。



「…おにいさ、にげて」



「大丈夫。私は最強なんだ」



再び飛びかかってきた蜘蛛を難なく避け、払い落とした。


続けて何匹もの蜘蛛が襲ってくるが何てことは無かった。



「……すごい……」



横たわる子どもを抱きかかえ、地下牢から出る。


何て軽さだ。人間を抱えていることを忘れそうになるほど軽かった。


その子は驚いて私を見つめていたが、にっこりと微笑むと安心したように目を瞑った。



「……!その子は…」



「人間だ。急いで病院に」



階段の側で待機していた補助監督に伝え、大急ぎで高専へと帰った。



硝子の治療が必要だ。

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ととこ(プロフ) - 神代優花さん» 読んでくださりありがとうございます。もし良ければ何話か教えていただけないでしょうか…?お手を煩わせてすみません… (2021年5月5日 15時) (レス) id: a0d3aa46dd (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 自分と言う自が違う気がするのですが。間違いだったらすみません。 (2021年5月5日 15時) (レス) id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月24日 23時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ととこ | 作成日時:2021年4月13日 0時

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