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どれくらいの時間が経っただろうか。


悟は額から汗をかいており、Aは痛そうに踞っている。


「………っはぁ、、、やっと終わった………」


悟の手が蜘蛛から離れた。そして同時に二人は座り込んだ。


「悟…?何だったんだ?」


「こいつに直接聞いてたんだよ。生まれたときから術式使ってたんなら記憶してるはずだろ?」


「そういうことか……何がわかった?」


「こいつの人生全部。ガキのクセに壮絶な人生送ってやがる。おかげでヘトヘトだ」


「五条、話してくれ。A、いいな?」


「いいよ」


「……まずこいつには本当に名前がない。


産まれて、名付けられる前に地下牢に入れられた。


そこでの世話は交代制だったみたいだな。


Aは生まれたときから術式が使えて、呪力の暴走によって実の母を殺してる。


それから数年は特に何事も無かったが、4歳位の時かな、外に抜け出した。


不幸なことにも、そこで呪力が暴走、数十人が死んだ。


それであの首輪をつけられたみたいだ。


そっからは以前にもまして酷い扱いを受けていた。


石を投げつけられ、ろくな食事も貰えない。不安定な呪力で体調も悪化していった。


成長に伴って、呪力量も増加する。だんだん抑えられなくなり、それに怯えた村人は逃げ出した。



それで死にかけていたところを傑が助けたってわけ。Aから見た傑やべーぞ。


キラッキラしててマジキモい。


ま、ここからは傑も知ってるだろ。」


「………すぐる?だいじょーぶ?」


立ち尽くす私の袖をつんつんと引っ張り、彼女は問う。


「ああ。大丈夫だよ」


夜蛾先生を見ると、彼もまた反応に困っているようだった。


「A、五条、夏油。ご苦労だった。今日はもう帰りなさい。上には俺が報告しておく」

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ととこ(プロフ) - 神代優花さん» 読んでくださりありがとうございます。もし良ければ何話か教えていただけないでしょうか…?お手を煩わせてすみません… (2021年5月5日 15時) (レス) id: a0d3aa46dd (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 自分と言う自が違う気がするのですが。間違いだったらすみません。 (2021年5月5日 15時) (レス) id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月24日 23時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ととこ | 作成日時:2021年4月13日 0時

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