隆二side ページ26
ほんの数分前の出来事が何度も何度もフラッシュバックする。
やり直す？
もしそうなったら俺はどんな顔をすればいい？
臣や健ちゃんが慰めてくれてる、励まして支えてくれてる。
だけどそんな言葉も聞こえなかった。
「……さん、今市さん。」
『…ん？』
やっと届いたその声はAちゃんのもの。
ああ、俺何度この子に助けられればいいんだろ。
「コーヒー、飲めます？飲んで少しあったまりましょ？」
暖かい風が吹き抜ける春。
��あったまりましょ？��
は、
身体ではなく、
心の心配をしてくれてるんだってすぐにわかった。
『ありがとう。』
この子は俺の過去なんてなんにも知らない。
だけど、何も聞かずにこうして俺に接してくれて。
アイツがまとめてさらっていった俺の中での女性というものの印象。
それは、Aちゃんのおかげでつなぎとめられている。
そんなに女が嫌いなら、もうずっと関わんなきゃいい。
そう言われたらそうだ。
少し前の俺なら、��そうだよな��
そう納得していた。
だけど今の俺が、こんなに苦しんで、
その壁を取り払おうとしてるのは、
きっと、
変わろうとしてるから。
前に進もうとしてるから。
そしてそう思わせてくれたのは、
・
Aちゃんだって、
気づいた。
それはまだフワフワしたものだけれど、
俺の中の何かを変えたのはまぎれもなくAちゃんの存在。
だけど、その時の俺は
それが��恋��というものなんだと気づけずにいた。
この気持ちはなんだろう？
そんなフワフワしたまま、
心の隅に置いてしまっていた。
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さな(プロフ) - ずっと読ませてもらいました。なかなかの初々しさに私もニヤケちゃってますw特別な人に名前で呼ばれるのって嬉しいですよね。セカンドも楽しみにしてます。 (2017年6月5日 22時) (
レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 初コメです。おもしろいですね(о´∀`о)隆二相当きてますね(^_^;)今後楽しみにしてます (2017年5月14日 20時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あと(プロフ) - renkaさんの作品の隆二さんは誠実に描かれてともも好きです。続き楽しみです(>_<) (2017年5月13日 13時) (レス) id: 0da50f1738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：renka | 作成日時：2017年5月8日 0時
