あなたside ページ3
ここで働くのもだいぶ慣れてきた。
私が働くのは都内にある小さな喫茶店。
マスターと私、２人で営業している。
初めはぎこちなかったものの、今では心を打ち明けられる安心できる人。
口数は少ないけどそれがマスターらしい。
心を休める場所。
そんな場所になれたらな、という願いも込めて
��Oasis��
それがこのお店の名前。
来るお客さんはだいたいが常連客。
コーヒー片手にマスターや私とお喋りして、帰る。
��いつもありがとうね��
みんなそんな風に言葉を残して帰るから、
私は幸せ者だなあってつくづく思う。
私には両親が居ないから、マスターやいつも来てくれる人たちが、親みたいなもの。
ここで働くまでずっとそばにいてくれた従兄弟も。
本当のお兄ちゃんみたいに大好き。
私は��健ちゃん��って呼んでるんだけどね。
健ちゃんとはしょっちゅうご飯も行くし、家も近いからよく遊びに行ったりする。
辛い時支えてくれたり、笑かしてくれたり、時には一緒に涙を流してくれたり、拭ってくれたり……、
血は繋がってないけど本当のお兄ちゃん。
今日だってほら、
健「コーヒーある？」
変装もしないでふらふらと。
『喫茶店にコーヒーなかったらなにがあるの笑
ってか、せめてマスクくらいしないとバレちゃうよ？』
健「俺めっちゃ一般人やから大丈夫！」
『あっそう、バレても知らないもんねー。』
『コーヒー1つ？』
健「あー、どないしよ、やっぱ7つにしとくわ。しばかれそうやから笑」
『うん、そうしときな笑』
��三代目��は健ちゃんがいるグループってことしか知らない。
あと7人ってことだけ。
健「俺らめっちゃ人気あんねんで？ライブきたらええのに。」
『行かなーい、別にあたしファンじゃないし笑』
ちぇーって口を尖らしながら��じゃまたくるわ��
ってコーヒーが7つ入った紙袋を持って店を出ていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さな(プロフ) - ずっと読ませてもらいました。なかなかの初々しさに私もニヤケちゃってますw特別な人に名前で呼ばれるのって嬉しいですよね。セカンドも楽しみにしてます。 (2017年6月5日 22時) (
レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 初コメです。おもしろいですね(о´∀`о)隆二相当きてますね(^_^;)今後楽しみにしてます (2017年5月14日 20時) (レス) id: 086076e246 (このIDを非表示/違反報告)
あと(プロフ) - renkaさんの作品の隆二さんは誠実に描かれてともも好きです。続き楽しみです(>_<) (2017年5月13日 13時) (レス) id: 0da50f1738 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：renka | 作成日時：2017年5月8日 0時
