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「あら彼氏さんかしら？」
そう上品に笑うお婆さんに戸惑ってしまう俺とは対称的に
『んー、大切な人です』
間髪入れずとも、やんわり否定するA
それに俺はなんとも言えない表情で頷いてしまう。
しばらく話をしていると、
お婆さんはすぐ近くに住んでいて
たまの気晴らし程度に1人で遊びに来ているんだという。
「家族に何でもかんでもやらせてしまっててね、
罪悪感が募ってしまうの。
今までできていたことが出来なくなるのは
もどかしいものよ。」
と言う言葉に
「1人」でここに来ている理由が
ぎゅっと詰まっているような気がした。
それと同時に、
こうしてAと居られる時間はあとどれくらいあるのだろうかと思った。
いつか、
Aが俺から離れて、何も出来ずに、もどかしい時期が来るのだ。
そう思えば思うほど
俺が行動に移すことでその時期が早まるのか、延びていくのかわからなくなっていく。
肌寒くなり、
俺たちはお婆さんを家まで送り届けることにした。
彼女は申し訳なさそうな表情をしたが、それを察してか
『私たち、お婆さんとお話するの楽しかったから、帰り道で延長させて？』
とAが彼女に気を遣わせない言い方をするから、また愛おしくなる。
帰り道もひとしきり話し続け
あっという間にお婆さんの家に着いてしまった。
すると、彼女は俺の手を引いて耳打ちをする。
「やって後悔よりもやらない後悔の方が後から膨らんでいくものよ。」
それに驚いてお婆さんの顔を見つめてしまう。
もっとも、楽しく笑っているだけだが
その目で何もかもを見透かされてしまうような気がした。
それに、海で話してくれたことも相まって現実味を帯びる。
不思議そうにこちらを見るAに対して彼女は
「楽しかったわ。ありがとうね。」と笑う。
それに安心したのか、君は
『私たちの方が楽しかったですよ。お婆さん、ありがとう』
と言って、最後にお別れをした。
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ストのま(プロフ) - momoさん» ご要望、ありがとうございます！！ウェディングプランナーは女性をイメージして書きましたが、描写がじゅったんっぽかったですかね？それでしたら、受け取り方は皆さんにおまかせしたいと思います...。 (2020年3月21日 9時) (
レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 番外編も、見てみたいです！私も、今書いているお話が終わりだけ見てるのでどうしようかと私も思います(笑)でも、とっても、面白かったです。ラストのウエディングプランナーって、じゅったんなんですか？ (2020年3月21日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ストのま(プロフ) - はむさん» ありがとうございます！これからもチェックしていただけると嬉しいです！！！<(_ _*)> (2020年2月22日 8時) (レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 何故かわからないですけど、失恋したての心に染みて涙が溢れちゃいます。これからも楽しみに待ってます。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ストのま | 作成日時：2020年2月19日 14時
