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北「...だから、3xの2条は積分するとxの3条になるの。分かった？」
樹「分かんない！なんで急にそうなんの？！だって3xの2条はxの3条じゃないじゃん！」
これは、、なんと言えばいいのか
あまりの理解力の乏しさにため息が出そうになる。
『樹くん、そもそも積分が何を求めてるのか分かる？』
ここで、
静かにテキストを進めていたAから助け舟が出る。
Aは俺の比にならない程教えるのが上手いので、すかさずバトンタッチをして、自分の勉強を始める。
すると、
田中樹はみるみるうちに成長を遂げたようで
樹「練習問題が解けるようになった、すげぇ、、！」
と感動していた。
一段落して休憩、
樹「てかさー、2人は幼なじみで付き合ってないの？」
『うん、そうだよ。』
そう即答する君に、
何度目かの失恋をして、
望みの無い光がまたさらに遠のく。
樹「じゃあさ、俺にもチャンスはあるって事だよね。」
突然の告白まがいにAは戸惑ったようで
『ちょっ、からかわないで！！』と言って、頬を赤らめたまま
『飲み物取ってくる』と、部屋を出てしまった。
そんな君を、
俺が手を伸ばしても届かないくらい遠くにいる存在のように感じてしまう。
なんだ、
Aは田中樹のことが好きなんじゃないか。
俺にとって大ダメージになるはずだったこの自虐は、その予想に反して
妙に現実味を帯びた形で胸の中にすっと溶け込んできた。
樹「...北斗はさ、Aちゃんのことが好きでしょ。」
さっきの強気はどこに行ったのか
遠慮がちに紡がれる言葉は、田中樹の優しさを含んでいた。
北「大事な子だよ。Aは」
あえて質問からズレた回答をしたことで
「何か」を察したのか、
それ以上のことは聞いてこなかった。
二人の間の静寂を夏の虫たちが嘲笑うかのようにはやし立てていた。
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ストのま(プロフ) - momoさん» ご要望、ありがとうございます！！ウェディングプランナーは女性をイメージして書きましたが、描写がじゅったんっぽかったですかね？それでしたら、受け取り方は皆さんにおまかせしたいと思います...。 (2020年3月21日 9時) (
レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 番外編も、見てみたいです！私も、今書いているお話が終わりだけ見てるのでどうしようかと私も思います(笑)でも、とっても、面白かったです。ラストのウエディングプランナーって、じゅったんなんですか？ (2020年3月21日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ストのま(プロフ) - はむさん» ありがとうございます！これからもチェックしていただけると嬉しいです！！！<(_ _*)> (2020年2月22日 8時) (レス) id: e652305b70 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 何故かわからないですけど、失恋したての心に染みて涙が溢れちゃいます。これからも楽しみに待ってます。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ストのま | 作成日時：2020年2月19日 14時
