【鬼滅の刃】白銀の髪、蒼い目の彼。 (ページ1)

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竈門炭治郎。ページ1

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「……ん、」

ゆっくりと目を開けると、朝のまばゆい光が差し込んだ。それが明るすぎて、目を細める。

そのまま時間が経ち、服を着ていない事と、温もりがあるのを、今気づいた。

視線だけを横にずらすと、そこにはすぅすぅとか細い寝息をたて、寝間着をはだけさせ寝ているAがいた。

無防備な格好で寝ていることに「長男として叱らねば」と思ったが、それよりも彼の体に目がいった。

寝間着から覗かせる無数の接吻痕(キスマーク)、歯型。

彼の肌が白いこともあり、よく目立つ。それを付けたのは誰か？……俺だ。

昨日の晩、Aと「そういうこと」をしたのだと今更自覚する。

なんてことをしてしまったんだ、俺は。付き合ってもいない彼と、ましてや男の彼と。

それに、昨日は俺が我慢できず襲ったんだ…。

罪悪感が一気に押し寄せ、胸が潰れそうになった。

胸を抑えると同時に、小さく声を漏らし起き上がる彼。

その時に腰を抑え、痛みを我慢するような仕草をする彼に、更に押し潰されそうになった。

『ぁれ、たんじろ…、』

「…おは、よう…」

頬を引き攣らせ笑うと、彼は目を丸くし俺を指さした。

本来はしてはいけない行為だが、こればかりは仕方がない。

罪悪感から深くため息をついた後、彼をちらっと見た。

目を擦り、キョロキョロと周りを見渡す彼は状況を把握できていないのだろう。

俺の体を見る度に目を見張っている。

それを愛おしく思えたのは、彼と一度「そういうこと」をしたからなのだろうか。

『なっ…、なァ、炭治郎。』

震えた声で俺の名前呼ぶ彼の顔は、赤く染っていた。

それが可愛らしく、自分を抑えられそうになくなってしまう。

『…俺、たち…そういうこと、したんだよな…？』

そんな俺のことはつゆ知らず、俺を見上げ紅い唇で言葉を紡ぎ、恥ずかしさからか涙目になっている彼は、どれだけ罪なんだろう。

何故だろうか、俺は先刻(さっき)まで彼と「そういうこと」をしたことに罪悪感をもっていたのに。

綺麗な彼を汚したことで、

俺の手で汚したことで、

彼と「交わった」ことで。

優越感が俺を支配し、逃がしてくれない。

「…そうだな、したよ。」

柔らかく笑うと彼は簡単に頬を赤くした。

それが堪らなく、愛おしい。