梵天幹部の雑用係への溺愛がすぎる２【梵天】

７２：ある日常の朝５（蘭、竜胆） ページ25

怜奈は照れるわけでもなくキョトンとした後にすぐにクスッと笑う。



『なんでみんな同じこと言うの？』




怜奈の言葉に蘭は軽く目を見張る。




蘭「は？」




同じこと？




蘭「待て、怜奈、みんなって？」





『ボスとかココくんとか春ちゃんとか』





(ほぼ全員かよ)





『男の人って朝ごはん作ってくれる人に弱いの？』




蘭「そうかもなぁ…」




(違ぇだろ、みんなアピールしてんだよ)




全く気にしてない様子で受け流し、コーヒーにミルクをたっぷり入れて飲む怜奈の鈍感さに蘭が突っ込みたくなるのを堪えて軽くため息をつく。








竜「二人ともおはよ」



『おはよ〜、竜ちゃん』



竜「あ、怜奈着てるのオレがこないだあげたやつ？似合ってんじゃん」



『うん、モコモコで気持ちいいよ。ありがと』



蘭「竜胆、お前もか…」




よく考えれば竜胆もよく怜奈にプレゼントしている。



竜胆がこんなに頻繁に女にプレゼントしてるのは今まで見たことない。



狙っているってことか…



　
竜「？なにが？」



『さぁ？』



二人して首を傾げる様子にふっと蘭が笑う。



蘭「お前ら、能天気で可愛いな〜」



『え、ディスられてる？』



竜「一周回って褒めてんじゃない？」



『そっか、なら良し』

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