魔女っ子ありるんの恋パート２ (ページ22)

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別れの時その２ページ22

side有岡
大「ただいま〜」
光、雄「おかえり」

帰った頃にはひかはもう帰っていた

光「どこにいってたの？」
大「ちょっと山田と知念の所に」
光「へぇ。伊野ちゃんの所は？」
大「…行ってない」
光「はぁ？なんで会わないの？」
大「会ったら、離れるのが辛くなるから」
光「本当にいいの？」
大「大丈夫だよ。私、荷物の確認してるね」

そう言って私は部屋に戻った

正直に言うと不安だ
確かに私は伊野ちゃんと一緒にいたい

けど、記憶を消されて私のことを忘れてしまったら……
そう思うと不安で仕方なくなる

会いたいけど、会うと辛くなる

こんな暗い気持ち、時間まで寝て忘れよう
そう思いながら瞼を閉じた

・

その後
夕飯を食べたり、髙木と話したりした

そして今は、公園
裕翔先生と圭人先生は既に待っていた

裕「雄也から聞いたよ。移住の為のテストを受けるんでしょ？」
光「まあね」
裕「じゃあ、２人の補習の時間を増やさないと」
光「ほ、程々にしてくださいね…」

圭「大ちゃん、どうかした？」
大「大丈夫だよ…」
雄「伊野尾くんがやっぱり気になる？」
大「そんなこと…」

正直、気になって仕方がない
忘れようと思ったのに全然忘れられない

忘れようと思って寝てみたけど、気になり過ぎて伊野ちゃんが夢にまで出てくるほど

気持ち入れ替えないと…

圭「じゃあそろそろゲートを開くよ。忘れ物は無いね？」

そう先生が言って、杖を振ろうとした時

慧「ちょっと待って！！」

後ろを向くと、いないはずの大好きな人がそこにはいた