魔女っ子ありるんの恋パート２ (ページ21)

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別れの時その１ページ21

side有岡
そして、いつの間にか魔法の世界に帰る日になった

光「大ちゃん？ボーッとしてたけど大丈夫？」
大「大丈夫だよ。ひかはどこかに行くの？」
光「薮の所。今日は学校休みだから、話しておかないと」
大「そっか。いってらっしゃい」
光「いってきまーす」

はぁ…もうここにいれるのも最後なんだよね

雄「…大ちゃんはいいの？」
大「わわっ！髙木か、ビックリした。けど、いいのって何が？」
雄「大ちゃんは、会っておきたい人はいないわけ？伊野尾くんとか」
大「だ、大丈夫だよ」

実は伊野ちゃんに帰ることを話したとき、いつ帰るかまでは言ってなかったんだ
だから伊野ちゃんは今日帰ることを知らない

雄「けど、記憶を消されるとしても話す人には話した方がいいと思うけど」
大「会っておかなきゃいけない人…」

うーん。誰かいたっけ？
……はっ！

大「確かにいた！髙木、私その人たちに会ってくる」

・

涼、侑「今日、元の世界に帰る！？」
大「うん。２人も私のことは忘れるかもしれないけど言っておきたくて」
涼「いや俺ら悪魔だから。帰ったとしても覚えてるから」

そうだったの？
話に来てよかった〜
この２人、何も言わなかったらすごく怒りそうだもん

涼「ちょっ…少し待ってろ！」

そう言って部屋の中に戻った山田

数分後

涼「はいこれ」
大「これって…おにぎり？」

渡されたのはおにぎりが入ったタッパー

涼「長旅でお腹減るでしょ？タッパーは帰って来てから返してくれればいいから」
大「山田、ありがとっ！」
涼「別に…花見用にたくさん準備してたから//」

山田は相変わらず素直じゃないな

侑「大貴のばか…」

突然、さっきまで静かだった知念が呟いた

大「知念？」
侑「ばか大貴！もっと早く言ってよ。こっちにも心の準備ってのがあるんだから…」

人前で泣くの嫌なのに…。そう言いながら知念は山田の後ろに隠れた

大「大丈夫！ちゃんと帰ってくるから」
侑「当たり前だから。帰ってこないなら、逆にこっちから呪いに行くからね！」

そう笑顔で言う知念
呪われないように早く帰らないとな…

私、２人が友だちになってくれて良かった

戻ってきてからもなかよくしてね