Doll with a heart (ページ12)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:26,857 hit

◆ ページ12

「なんで急に来たんだよ。」
「慧さんに服の試着して欲しくて♪…これ美味しい。慧さん料理覚えるの上手だね。」
「本当？ありがとう。」

なんでコイツは普通に家に入り、食事をしている？しかも料理する同士仲良さげに話しやがって。ムカつくー！
…ってあれ？なんで俺はムカついてるんだ？

「大ちゃんイライラしてる？」
「本当だ。大貴、ちょっと怒ってる顔。」
「そりゃあ、２人でのんびり食事しようとしたら邪魔が入ってきたからな。イライラするよ。」
「俺を邪魔者扱いするなよ。お土産あるからさ。」
「…これは、春風堂の箱じゃん。どこの店？」
「この近く。最近できたみたいで、オープンセールやってた。」
「大貴、なんの箱？」
「商品が入ってる箱だよ。あぁ！シュークリームだ。」
「ここのシュークリーム美味しいよね。慧さんの分もあるよ。」

そう言い慧にシュークリームを渡す涼介。だけど慧は残念そうに首を振った。

「そうだった。慧はごはん食べられないんだよ。」
「そうだったんだ。ごめんね。」
「別にいいよ。そんなことより、素敵なお洋服もって来てくれたんでしょ？」
「もちろん！楽しみにしててね。」

その後は、ワイワイと話をしながら夕飯を食べた。
そして夕食終わり。

「よし、慧さんこれ着て。」
「うん。わか……。」

涼介が持ってきたのは、女物のワンピースだった。