検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:123,663 hit

. ページ43

「ぼくがゴールド・Eを出したとき、見えていた。ということは、君もスタンド使いなのか?」


『うん、私もスタンド使い。昨日君に見せたはずだよ』


「昨日だって…?」


ジョルノは昨日のことを思い巡らす。


『思い出してもらうよりも、見せた方が早いか…』


言い終えた途端、彼女の身体はみるみるうちに縮み、形が変化していく。そして椅子には、昨日の黒猫がそこにいた。


「猫に変身しただとッ!?」


『どう驚いたでしょ?これが私のスタンド能力 "ビースト・セル・キャプター"だよ。スタンドの像はないけど、動物に触れることでその能力やその時までの記憶を引き継ぐことができる。でも、その能力を使えるのは三回だけ。だから…』


人間の姿に戻った(ナマエ)はポシェットに手を入れ、取り出した。手には試験管があり、中には毛のようなものが入っていた。


『動物に触れると言っても、体液、毛、皮膚、細胞さえ含まれていれば使える。そして、もう一つ…動物と会話ができるんだ』


「会話だと…?そんなことができるのか?」


『もちろん!パッショーネが治める地域にいる動物たちは私を知ってる』


「ということは、つまり…!」


『そう。その動物たちが"私の情報源"であり、"監視者"でもあるんだよ』


その言葉にジョルノは息を飲んだ。
広瀬 康一に自分の居場所を教えたのは彼女であり、彼女は自分を知っていた。その理由がスタンド能力だと言われれば納得がいく。
そして、彼女の能力を使えば、パッショーネを簡単に支配することができるのだ。


「…なるほど。ぼくの情報や涙目のルカを殺したっていうのも、筒抜けだということか」


『ちなみにだけど、ブチャラティを追いかける際にジョルノ君を襲った犬、ポルポの監獄の笑い声、ポルポのスタンドと戦った時、烏を飛ばしたのも私だよ』


そんな身近にいたとは思わなかったジョルノは静かに驚いた。彼女に対し、只者ではないと改めて思ったのだ。
そんな彼女を少しでも知ろうと、さらに質問をする。


「見た目からして君は日本人だろう?」


『うん、そうだよ』


「じゃあ、君は…日本からタリアへ来て、どうしてパッショーネに入ったんだ」


イタリア人でもない、日本人の少女がどうしてギャングの道を歩んでいるのか。ジョルノはそれが気になった。
すると彼女は少し戸惑った表情を見せると、こう答えた。



『私、"日本にいた時の記憶がない"んだ』

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←ジョルノside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます!これからも応援をよろしくお願いします! (2019年1月13日 22時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります!更新がんばってください!! (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱるめん | 作成日時:2018年11月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。