夢主side ページ34
ポケットからバイブ音が鳴った。
『！？…こんな時に誰？』
そこから携帯を取り出し、なるべく相手が聞き取れるぐらいの小さな声で電話に出た。
『もしもし？』
《(ナマエ)、おれだ。ブチャラティだ》
『ブ、ブチャラティ！？』
思わず大声を出してしまった。辺りを見渡し、聞こえていないか確認をする。バレてはいない、大丈夫だ。
《(ナマエ)？》
『なんでもないよ。その、ブチャラティが私の携帯にかけてくるなんて珍しいなぁ…って…』
《確かにそうだな…すまない、話がズレた。今、どこにいる？いつものリストランテでみんなと晩飯を食べるところなんだが…》
『…ごめん、ブチャラティ。ちょっと用事ができて。みんなにはごめん、って伝えてもらえる？』
《分かった、そう伝えておこう。それと、もう一つ…ジョルノ・ジョバァーナを見てどう思った？見ていたんだろう、最初から最後まで》
なぁんだ、バレてたんだ。それにその質問…ポルポにしたものなんだけど…でも、まぁ…ジョルノ・ジョバァーナね…
『ギャングなんて犯罪者集団みたいなところでしょ？そんなところに大した罪を侵していない正義感の強い子が来るなんて、ちょっと変っていうか…ほら、ヒーローが悪党の仲間になるって感じで。でも、変えてくれる"きっかけ"みたいな存在かなって』
あの子は自分の欲のために、身を守るためにパッショーネに入ろうとしているのではない。誰かのために、ギャングスターになろうとしている。彼は"パッショーネの革命"を起こそうとしているのだ。
《…そうか》
実際、ブチャラティも変わった。自分が属する組織で麻薬が流れていることを知った時は、怒りの感情があった。でも、見逃した。今のブチャラティの力では無力だから。
《おれもやつならきっと変えてくれると思っている》
ジョルノの言葉にブチャラティは目を覚ました。もう自分は逃げないのだと。
《すまない、時間を取らせてしまって》
『気にしないで。もしかしたら、今日中には帰れないかもしれない』
《分かった。それじゃ、チャオ》
『チャオ』
電話を切り、両手で顔を抑えた。
あー…今、どんな顔してるのかな…顔にやけてないよね？
そう思い顔を強く叩き、表情を変える。
私がいる場所は建物の屋根の上。
下を見下ろせばジョルノ・ジョバァーとポルポのスタンドが戦っていた。
『再点火したからにはせいぜい頑張ってね、ジョルノ・ジョバァーナ君？』
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
