ジョルノside ページ29
彼は部屋に入り、部屋の辺りを見渡した。
「…外出しているみたいだ。今のうちだぞ」
そう彼は呟き、僕の部屋を探り始める。
僕は窓の外にいて、壁とパイプの間に挟まれ、隠れていた。
またあの日本人だッ！名前は、たしかコーイチ・ヒロセ！"何で、あいつぼくの住所をしっているんだ"？
「ここまで来れたのはいいけど…本当にボクのスーツケースとか荷物はもうないようだ。でも、ぼくのパスポートならあるかもしれない…パスポートみたいな身分証をさばくのはきっと難しいはずだから、って言ってたし…」
パスポート
その言葉が耳に入った時、額から汗がダラりと流れる。
あれは机の上の書類ケースの中だ！返そうと思っていたからだ。このままだと、コーイチはライターの炎を見る！そしたら、きっと炎を消してしまうだろう。火事になったらやばいってんでな！
外からどうやって取ろうか、しかも、コーイチにバレないように。焦りながら必死に思考を張り巡らせる。
ふと、部屋の中の"ある物"が目に入る。そして、すぐさま行動に移す。
「ゴールド・E!」
ゴールド・Eに殴らせたのは電気のスイッチ…だが、そこからコードを通して照明を蛇へと生まれ変わらせる。コーイチは、机の引き出しを探しているため、上で何が起こっているかは知らない。
その隙をついて、蛇にライターの刺さったパンを咥えてもらいコードごと引っ張ろうと思った。その矢先に、炎が蛇の胴体に当たってしまい、蛇の口からパンを落としてしまった。
しまったッ！
その音に気付いたコーイチは上を向こうとしたため、急いで蛇を照明へと戻す。見上げたコーイチには照明のことはバレなかったが、机の上に落ちたパンに気づき手に取った。
一番恐れていたことが…ライターが見つかってしまった。まずいぞ…炎を吹き消すのだけは阻止しなくては！
物音を立てずゆっくりと部屋へと入る。
「あったッ！ぼくのパスポートだッ！」
書類ケースから彼は自分のパスポートを見つけるが、炎のせいで少し火がついて消すのに焦っている。
よし、今だッ！
いつものように静かに…相手に気付かせる暇なんて与えない…
スッと、ライターをまるでスリで財布を取るかのように奪う。そして、駆け足やドアを開ける音さえ立てずに脱した。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
