ジョルノside ページ25
ぼくの耳にはここにはいないはずの少女の笑い声が聞こえ、ポルポから視線を外して発生源を探すが見つからなかった。そして、もう一度視線を戻すと、ワインを飲みきったポルポの指は元に戻っており、その手にライターを握っていた。
今のは何だ？目の錯覚か？一瞬だが、指ごとクラッカーを食ったように見えたけれど…ひょっとしたら、ブチャラティと同じように"スタンド使い"で今のは何かの"能力"なのか？
どちらにせよ、今の出来事をポルポに感づかれてはいけない！
「人が人を選ぶにあたって、一番"大切な"事はなんだと思うね？ジョルノ・ジョバァーナ君」
突然の質問。これも試験の一つであり、ぼくを計るつもりなのだろう。
「"何ができるか"…ですか？」
「ほぅ〜〜。君は何ができるんだね？」
両手を前に出すと、そこから財布、お札を出して地面へと落とした。それらの全てはボディチェックをした女刑務官の物。これにポルポは嬉しそうに驚いた。
「ボディチェックを受けた時に、ちょっと借りて来たんです。あなたのテストに使えるかなっと思って。もちろん、帰る時に返しますけど」
ポルポは笑うと、「他にはないのかね？」とさらに特技の披露を求めてきた。
「その他に特技なんて大したものは…耳の穴に耳を入れるぐらいしか」
「フフフフ…ホホホホ…グフ〜〜…なかなかおもしろいな」
これで、少しは点稼ぎになったのだろうか？
少し安心していると、ポルポはグラスを机の上に置き「だがね…」と話しを続ける。
「最も大切な事というのは他にもあるんだ。それは"信頼"だよ。人が人を選ぶにあたって最も大切なのは"信頼"なんだ。それに比べたら、頭がいいとか、才能があるなんて事はこのクラッカーの歯クソほどの事もないんだ。テストというのは、君の"信頼"を見る事なんだ」
強化ガラスの向こう側に持っていたライターを近づけてぼくに彼は言った。
「この"ライター"の炎でなッ！」
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
