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1匹の蝿が羽音をたてて飛んでいた。そんな蝿は歩いていた小太りの少年に近づくと、彼の周りを忙しなく飛ぶ。最初は片手で軽く払い除けるだけだったのだが、それでも蝿はしつこく付きまとう。
ブンブンとうるさい羽音とすばしっこい動きが彼の感に触れてしまい、
「何だ！？うるせェー蝿だなッ！」
彼の手が蝿に当たり、払い除けた。
するとどうしたことか。蝿に攻撃した途端、少年の身体に痛みが駆け巡る。
否。正確に言えば、
「うごぉおおあああ！！」
彼の背中からジッパーが出現し、そこから現れたブチャラティの身体に痛みが駆け巡った。
ブチャラティは何とか痛みを堪えてぐったりと倒れる少年の身体から離れる。目先には少年が叩いた蝿が地面に落ちて1本の歯へと変わっていた。
「歯…？」
「…なるほど。ぬいぐるみを着るように人の中へと隠れることができるんですね」
「！…ジョルノ・ジョバァーナ」
追いついて来たジョルノは走る必要がなくなったのか、ゆっくりと歩いて来る。
「さっき、へし折ったおまえの歯に"生命"を与え、蝿として生まれ変わらせた。蝿はおまえのところに帰っていき見分けが付くってわけだが…おまえを見失ったとき、こうしなければもう見つからないのかと焦ったよ」
「ジョルノ・ジョバァーナ…おまえの能力、相当あなどってはいかん能力らしい。姿を隠す事が出来ないというのなら仕方がない…殴られるかも、という危険を冒す事になるが…今、この場でやるしかないって事のようだな」
双方は相手の距離を詰める。
「あんたを逃がす事はできない。その点に関してはぼくは必死だ…」
「逃がす？そんな心配はもうするな。おまえが心配することは、ジッパーでバラバラにされて、地面に転がったあとのことだけだ。どちらが先に相手に拳を叩き込むか勝負だ」
ブチャラティは左手をジョルノの前に出す。
「来いよ、ジョルノ・ジョバァーナ」
彼の挑発を合図にゴールド・Eの先手の拳がブチャラティを襲いにかかった。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
