ジョルノside ページ17
彼が電車の外へと脱出し、逃げて行く姿を見ると、ぼくも電車の窓を割って飛び降りた。
あのブチャラティという男を追わなくてはまずい！もし、ここで見失ったら、いくらぼくにゴールド・Eがあるといっても、やつのあの能力で24時間、暗殺のように付け狙われるってことは、100%命の保証はない…ぼくの負けだ！
逃走するブチャラティの後ろを必死に追いかける。
ブチャラティにぼくの事を仲間にしゃべられたら収拾がつかなくなる！絶対に阻止しなくてはいけない！"ぼくの未来のために"！
十字路に差し掛かったその時、思いもよらないことが起こった。
「なッ！？」
大きな犬がぼくの目の前に立ち塞がったのだ。
飼い主から逃げた犬なのか？こんな時に、立ち塞がるなよ！
その犬を無視してその横を走ろうとしたその時だ。
ガルルルゥッ！
なんと、その犬はぼくに目掛けて歯を剥きながら襲いかかったのだ！
何とか躱して避けたが、まるで隙を与えぬかのように襲いかかってくる。凶暴な様子にその犬を思い出した。
ジャーマン・シェパード
警察犬の多くがその犬であり、噛む力は約180kgほど。飼い主を噛み殺した事件もあるほど危険な犬だ。
だが、一つ疑問が浮かび上がる。
危険な犬であるほど、飼い主は余程の躾を課せるはず。ましてや、リードも付けずに犬だけにしておくなんてことはしないだろう。しかし、それをしていない犬が何故、ぼくを襲う？
攻撃され、躱してばかりもいられない。
「ゴールド・E！」
飼い主には申し訳ないが、この犬を殴らせてもらう。
拳で勢いよく殴ろうとするのだが、
その犬はまた避けたのだ！
「この犬、ゴールド・Eが見えているのかッ！？」
驚きを見せたその時を狙って、ゴールド・Eの腕に犬が噛み付いた。
「ぐっ、ぁああぁあ！」
痛い！牙が腕に食い込む感覚が、痛い！痛い！
犬はそれでも噛み付くのを止めようとはせず、むしろ、食いちぎろうとしている。こうしている間にも、ブチャラティは遠くへ行ってしまう！
痛みと焦りがぼくの冷静さを失わせようとする。だが、犬を離そうとする考えは変わらない。
ゴールド・Eは噛まれている腕を物を投げるかのように大きく振ると、その力で犬も離れてしまう。
「今だッ！」
その犬がどうなったか気になるが、ぼくは振り返らずに走り始める。ブチャラティを食い止める為に！
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
