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同じ人殺しの目 ページ14

結果を言うと僕の勝ちだった

先程言った通り本当は戦う気でリングから出てきたわけではなく、ただ少し聞いてみたいことがあっただけだ

だけど彼女、雲雀恭弥が咄嗟に構えた武器を見て顔には出していないが心では少し驚いて、それと同時に分かった

たまにリングの中で外の様子を観察していたりしていたが彼女が刀を使うところは見たことがない(まぁ、見ていないところで使ってたのかもしれないが)

だが先程刀を構えていた雰囲気と気配の鋭さ、殺気の量、全てがトンファーを操っていた時とは比べ物にならない程に上回っていた

そして勝った、と言ってもギリギリだった。男の僕より女の雲雀恭弥の方が小柄で戦った時に触れた腕も少し力を入れると折れそうなくらい細かったし、力の差は一目瞭然だ

それでも僕についてこれたのは素直にすごいと思う

あとは、そうだね...

この子は迷いなく人を殺めることが出来るのだろう

急所を何度も的確に突いてくる


......それに彼女は裏の人間と同じ『人殺し』の目だ



過去に何人もの人を殺しているのだろうと確信を持って言える。きっと誰かを守るためかな...。なんて思ったり。何故かこの子の過去が気になってくるね



「っ...ハァ、...ハァ、...僕が、...簡単に...昔のこと、をっ...話すと思う?」


「...そういえばお前にはその『目』があったね」


「へぇ...っやっぱり、観てたんだ」



壁にもたれ掛かり二酸化炭素不足なのか肩で息をし、途切れ途切れに喋る。この子が言う『観てた』っていうのは僕がリングの中から覗いていたのを指しているんだろう。確かに僕はこの子の目の力を知っている、がどうやって手に入れたかまでは知らない。何故なら僕が現れる前からその目はあったのだから



「ねぇ、僕が勝ったんだから一つ教えてくれないかな」


「...それは僕の目についてでしょ」


「...あぁそうだよ」



疑問符無しで確信を持って言われることに、なんでもかんでも心を読まれることに居心地の悪さを感じる。閉唇術を使っても意味がないので眼鏡を掛けてくれればいいのに...。と思いながら返事を待つ

彼女は僕の心をまた読んだのだろう、どこからか出した眼鏡を掛け、先程の戦闘で少し乱れた着物の身だしなみを整えてまた壁にもたれ掛かりながら座った



「......敗者は勝者の言うことをきく、暗黙の了解だし。しょうがないね。────」

過去を話すつもりはない→←紅茶を楽しむ


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村野沙香(プロフ) - 続きをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! (2019年1月14日 10時) (レス) id: bc120fabce (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - 頑張ってね♪ (2018年4月28日 0時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - 面白いよ (2017年7月8日 12時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:満月 | 作者ホームページ:http://adgjmptw  
作成日時:2016年11月27日 13時

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