＊ ページ16
「涼介！！」
「伊野尾ちゃんは！？」
「こっち側いない！！！
「そっか、じゃあ次！！」
「うん！！」
局内を走り回ってるけど、伊野尾ちゃんはまだ見つからない。
上階や下階にも散らばって探しているのに。
先程、光くんから一斉メールで、収録があることを知っていたらしき人物のリストが送られてきた。
たぶん薮ちゃんの提案でマネージャーから手に入れたんだろう。
それを参考にして、伊野尾ちゃんを見た人はいないかも探してる。
ふと、待って！と知念が言ったので立ち止まった。
走りまくってたので、少し息も整える。
「圭人からメール！メイクさんスタイリストさんは見かけてないって。
あと雄也から、受付から出てはいないみたいだから、やっぱりまだ局内に……」
「ッ、くそ……！！」
ガンッ！！！！
思わず廊下の壁をぶん殴った。
こんなことなら、ちゃんと話を聞いとけば良かった。
俺だけが気付いてあげられたのに。
俺マジで伊野尾ちゃんのドコ見てたんだよ……。
「全部、俺のせいだッ……！！」
「涼介……それは違うよ。
僕達みんな、いのちゃんのサインに気付いてなかったんだよ。
だから、早く助けてあげよう。
全員で謝っていのちゃんの大好きなご飯いっぱい奢ろう」
「……知念……」
半泣きになりながら、思わずその場でしゃがみこんだ俺の肩に、知念が手を置いて言った。
顔を上げれば、優しげな表情の知念がいて。
「ね、涼介」
「……知念が奢るの？」
「そこは、僕のお財布がね」
「おい」
思わず軽口を叩けば笑みがこぼれた。
差し出された手を掴んで立ち上がり、また走り出そうとした。
その時だった。
……やああああああッッ……！！
「今の……！！」
「奥の方から！！」
俺達の楽屋から2つ下の階。
最もスタジオから遠くて、しかも狭くて確か周囲も含めてほとんど使ってなかったような。
全力で走り、ドアの前に着けば伊野尾ちゃんの叫び声が中から聞こえてきた。
……れだけはやめてぇぇ！！！！
このッ……黙れッ！！
「伊野尾ちゃん！！！！」
ガンッ、ガコンッ！！！
犯人がどうとか考える前に身体が動いた。
思いきりドアを蹴破って、中に飛び込む。
「なッ！？」
「伊野尾ちゃんッッ！！！！」
そこには、伊野尾ちゃんの上に覆い被さり、突然の俺の乱入に驚き顔を上げた犯人と。
腕を縛られ衣服を乱され涙を流して頬を腫らす伊野尾ちゃんの姿があった。
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りりた(プロフ) - ☆しんちあけい☆さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(о´∀`о)もう一度だなんてすごく光栄です！完結しましたが番外編を短いですが書こうかなと考えてますので、また覗いてやってください！ (2017年3月2日 21時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
☆しんちあけい☆(プロフ) - …一気に全部読みました。すごく面白かったです！自担が危ない目に遭っちゃう系大好物なんで笑…ちょっと、もっかい読み直してきます笑 (2017年3月2日 21時) (レス) id: e93827b7b3 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - JUMP大好きな白米と猫さん» コメントありがとうございます！山ちゃんは傷ついた伊野尾ちゃんにはとことん優しくを目指してます(笑)亀更新ですがこれからも楽しんで頂けたら幸いです(*^^*) (2017年1月9日 5時) (レス) id: e887fbde8e (このIDを非表示/違反報告)
JUMP大好きな白米と猫(プロフ) - 山ちゃんマジ優しい！！感動…！(´;ω;｀)伊野ちゃんを助けてあげて！ 続き待ってます(*'▽') (2017年1月9日 0時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - ほのさん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります(*^^*) (2017年1月3日 13時) (レス) id: e887fbde8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月6日 22時
