その言葉が。(ktin) ページ48
「けいと」
「いのちゃん、仕事大丈夫？」
「うん、ちゃんと終わらせてから来たよ」
「そっか。あがって？」
家に入るよう促せば、いのちゃんがおじゃましまーす！と声をあげた。
今日は俺の誕生日。
だから時間が無いのに、いのちゃん、俺のために家に来てくれたんだ。
すごく嬉しい。
「お水飲む？」
「のむ！」
ソファに寛ぐいのちゃんのために、コップにミネラルウォーターを注いで。
差し出したらすぐに飲んじゃった。
すごい喉渇いてたんだね。
「あ！圭人のためにほら。
ケーキ買ってきたよ！
一緒に食べよ？」
「マジ？ありがとういのちゃん！」
忙しいのにわざわざ買ってくれたんだ……。
さっそくフォークとお皿を用意して向かいに座る。
いのちゃんはソファから降りて下に座って、ローテーブルにケーキの箱を乗せた。
「じゃーん！どう？」
「わっ！美味しそう……！」
シンプルなチョコのケーキ。
でも、飾りがかなり綺麗で。
食べるのちょっと勿体ないなぁ。
お皿にのせて、食べる前に、いのちゃんが一言。
「けーと、誕生日おめでと！」
「ありがと！」
「へへっ、それじゃ、いただきまーす！」
照れながらも、満開の笑顔を見せてくれるいのちゃんは、やっぱりとても魅力的だ。
食べるのが好きだから、大きく口を開けて頬張るのも可愛らしくて。
「ねぇいのちゃん」
「んー？」
「今日はエイプリルフールでもあるよね？」
「んー、ほぉらねぇ」
食べながら言うからたぶんだけど、そうだねぇって言ったんだよね？
ふふ、いやね？
ちょっと前から俺、いのちゃんに言って欲しいことがあって。
エイプリルフールって、すごいいい機会だと思うんだ。
ウソついてもいい日だからさ、普段照れ屋であんまり気持ちを言ってくれないいのちゃんに、今日は気持ちを教えてもらおうと思ってます！
「これうまっ」
「い、いのちゃん！
俺のことどう思う？」
「ほぇ？」
いきなり過ぎて、きょとん顔をされてしまった。
や、ちょっと言葉足りなかったよね。
固まったままのいのちゃんに、慌てて言葉を付け足す。
「や、あのね、だから、エイプリルフールじゃん？
ほら、嫌いは好きになるでしょ？
だから、いのちゃん、あんま言ってくれないなと思うからね、聞きたいなと思って……」
「あー、そゆこと？
そんなの……今さら聞かなくたって、分かるでしょ……」
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか？ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月2日 4時
