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がちゃ。
突然部屋のドアが開いた。
「やーまーだー!!」
「何してんだお前!!」
「うっ、やぶひか……!!」
「ほぁ?え?ふたり?何で?」
入ってきたのは薮と光だった。
あれ?
ここ山田の家じゃ……。
「いのちゃんの様子が気になって、みんなで涼介のお家にお泊まりでーす」
「ふぇ?知念!?」
「みんなー、いのちゃん起きたよー」
知念の呼び掛けで、部屋にはメンバー勢揃い。
嘘でしょ、こんなことある?
「なんで……?」
「やー、光くんと山ちゃんがね、ぐったりした伊野ちゃんを抱えて楽屋に戻ってきたから、何かでっかい病気なんじゃないかと思っちゃって。
大ちゃんなんか大騒ぎだし、薮くんも珍しく冷静じゃなくて普通にどうしようって固まるっていうね」
「裕翔ちょっと黙ろうか」
「俺とちぃちゃんも説明終わって楽屋戻ったら、大ちゃん半泣きだし、いのおちゃん起きないだし、俺も泣きそうになっちゃってもうどうしようってなって」
「最後に戻ってきた雄也がそれはもう冷静で男前でね。
いのちゃんは大丈夫だから、とりあえず服だけ着替えさせてここを出て、家に運んで医者呼ぼうって。
ね、雄也」
「あー、まあ、そんなとこ……。
つか知念余計なことまで言わなくていいから!
息止まってたりとかした訳じゃなかったから、誰かん家に運んで医者呼ぶのが1番いいと思っただけ。
局で呼んだら余計に騒ぎになるしさ」
裕翔や圭人、知念の説明を聞いて、皆がどれだけ心配してくれたのか伝わってくる。
申し訳ない気持ちでいっぱいで。
特に高木……。
倒れる前、高木の手を振り払ってしまうようなことをした。
自分でもよく分からない行動だったけど。
「つかいい加減手離さんかい!」
「イッ、た、や、八乙女さん最低!」
「じごーじとくというヤツだ!」
「漢字で書けるようになってから言ってもらっていい!?」
光が山田の頭をチョップした。
それまで俺の右手を包んでた山田の手が外れて、頭を押さえてる。
掛け合いが面白すぎて思わず声出して笑っちゃった。
他のみんなも笑ってるけど。
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか? (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりた | 作成日時:2016年12月2日 4時