漆黒の記憶 ページ28
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とても落ち着いた雰囲気のお客様が来られた
漂う静かな圧は何処か緊張を走らせる
静かに私を捉える深紅の瞳はお客様自身の金髪でよく映えている
一目で脳裏に焼き付くような印象だ
私はお客様を奥へご案内した
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お前が記憶を預かってくれるのか？
他の奴らも随分世話になったみたいだな
俺は昔、廃れた国に住む多くの国民の一人にすぎなかった
王は欲に溺れて国を放置し、我々国民はその日その日の食べるものさえ満足にない
国民は日に日に飢え、不満はその都度募っていった
そこで俺は考えたんだ
自分がその不安を解消するよう革命を起こせば……上手くいけば国を動かす力が手に入るのではないか、と
それが俺の、人生初の大きな賭けだった
まずは身の回りから固めた
初めは計画を悟られないように周りの人間の不安を煽った
思いついたらすぐに名をあげる、そんな事をして周りが話を聞くかと問われれば、否
ただの若造が何を言っても耳を貸さないだろう
だか、人というのは醜く保身的な存在だ
自らの立場に大きな不安を抱えても、それ以上の罰を受けると分かって
当時の俺のように、大きな野望を抱えていれば別だろうが…
まぁ、時間も経てばその危機的状況が近づいてくるのを感じて、“ただの若造”が“自分たちの先導者”となってもあまり気にならなくなる
そこをついて、俺は革命の主導者となり、信頼のおける奴らとともに王の首を取った
それが、我が国…
我々国という軍事国家の始まりだ
当時は寝る暇もないくらいに忙しかった
今もあまり変わらないがな…
でも、良い方向に変わった事はいくつもある
初めは、成り上がりの若造達が国を動かせる訳ない、とよく囁かれたものだ
確かに先導したのは俺たちだったが、それを後押ししたのは他でもない自分たちなのにな
でも、政治を改め、税の見直し、公共事業、それらを進めて時が経つにつれ、不満の声は少なくなった
お陰で、今も俺は国の統治者としていられる
あれから早十数年
２人から３人、３人から４人、
そうやって仲間が増えていった
全員、面白い奴らばかりだ
勿論、面白いだけではないゾ？
信頼を置くのは勿論、
それぞれに長けた力がある
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琥珠(プロフ) - もちもちさん» もちもち様、コメントありがとうございます！タイトルは結構悩んだので、そう言っていただけてとても嬉しいです！本編も読み込んでもらえたようで何よりです！！( ´∀｀) (2020年8月5日 12時) (
レス) id: c1b610a55d (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なんか気になるタイトルだったので試しに読んでいったら途中で泣いてしまいました…この小説にあえてよかったな…って思ってます (2020年8月2日 20時) (レス) id: a0528e05ef (このIDを非表示/違反報告)
琥珠(プロフ) - 藍さん» 雄黄はchiさんです！(^^)b様付けは、私の小説を読んでくださった方への敬意としてつけさせて頂いています！ (2020年7月17日 1時) (レス) id: c1b610a55d (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 様がついてるそんなんじゃないのに僕 (2020年7月17日 1時) (レス) id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - え雄黄誰 ずっと雄黄がshoかとおもっとった (2020年7月17日 1時) (レス) id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珠 | 作成日時：2020年5月15日 1時
