あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

8　Sunny cafe 2ND ページ8

ゆう「２号店はね、パンケーキとサンドイッチとレモネードをウリにしてるの。」



さっきの店から徒歩１分。


こちらは、インスタ映えを意識した今流行りのお洒落なカフェで、

店内はとにかく女性客でごった返している。



ゆう「オープンしてまだ２週間しか経っていないんだ。

有難いことにずっとこんな感じでね。

あっ、ここに座って待ってて。

ありがとうございます、またのお越しをお待ち申し上げております。」



私を二人掛けテーブルの椅子に座らせ、

帰ろうとしている客に深くお辞儀をすると、周りを見渡し、スタッフを呼んで何やら細かく指示を出している。



ゆう「ごめん、ちょっと待ってて。」



小走りで、

奥の厨房へと向かうゆうさん。




あぁ、

なんて感じのいいカフェ。



真っ白な壁に緑のアイビーを這わせ、


これって写真？

って思うような、やけにリアルで美味しそうなパンケーキのイラストが、

いたるところに飾られている。



そして、


あちこちから飛び交う、

スタッフの張りのある声。



みんな、

可愛くてイケメンでスタイル抜群で。



私、

ホントにこんなところで働けるの？




そんな事をあれこれ考えながら店内を観察していると、

急にガヤガヤと騒がしくなり始める。





すごいオーラを放つイケメンが１人、

笑いながら私に近づいてきたのだ。




えっ？

またＧＯＴ７だ。





ＹＧ「ようこそ、Sunny cafe 2ND(せかんど)へ！

あーもー、超キンチョーするー！

ねぇみんな、これで合ってるー(笑)？」




顔を真っ赤にしながら、

恥ずかしそうに周囲に意見を求めている。





何このシステム？

アイドルが接客するカフェ？


全く意味不明なんですけど？




ＹＧ「えっとぉ、

こちらの店はSunny cafeの２号店で、サンドイッチとパンケーキと、えっと、えっと、

あとなんだっけ(笑)？」


A「レモネードでしょ？」


ＹＧ「そ、そ、レモネード(笑)！

それがウリのお店なのです。

で、何にする？」



顔を覗き込まれなから、

目の前にメニュー表を差し出された。




A「じゃオススメは？」


ＹＧ「そりゃもう。

全部がオススメに決まってるじゃん(笑)！」




はぁ、

全然求めてる答えじゃない。



さすがマンネ。

やっぱマンネ。

昔と全然変わってない。



体はデカいのに、

見た目は立派な大人なのに、

やっぱ変わらず、ユギョムくんは子供。

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