優しい人皆が皆、耐えられると思わないでください【ハイキュー】【青葉城西高校】

優しい人26 ページ27

赤葦「体調はどう？」


『もう平気です。元通りです』


赤葦「そっか」


赤葦先輩は凄く安心したような顔をする。

そこまでの事ではないと思うんだけど。




『赤葦先輩はここで時間を潰しちゃっていいんですか？』


赤葦「……名前」


『名前？』


赤葦「どうして呼び方変えたの」


え、変えない方が良かったの？あの頃は年上だと知らなくてあぁ呼んでたわけだし。

今はもう先輩だし。逆に前みたいに呼んだら失礼なのでは？


そして、赤葦先輩真顔だけど少しだけ拗ねてる。可愛い。

言ったら怒られそうだけど。


そう色んなことを悶々と考えていたら赤葦先輩が



赤葦「取り敢えず前のに戻してね」


『わ、分かりました。けーじくん』


赤葦「2人の時は敬語も要らない。Aに敬語を使われると何かむず痒い」


『じゃあ、そうするね。

あ、どうしてここに？何か用事があるの？』


赤葦「……取り敢えず、謝らせて欲しい。

A、信じてあげられなくてごめん。


俺、全然駄目だ。本当に」


いつもならこういう時、色んなことをぐるぐる考えちゃうのに。

今日は、考える前に言葉が出てた。



『けーじくんは悪くない。それに、私怒ってないよ？

貴方はそうやって人の事を思いやれる。私、貴方のそういう所とても素敵だと思う。


だから、自分を責めないで』



赤葦「A……」


けーじくんは何も悪くない。仕事が忙しい事を理由に状況を把握しようとしなかった私が悪い。

英もそうだったけど、自分の事を責めすぎだよ。




私がいなくなったら、皆幸せなんじゃないの？

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