死神手帳...｡ (ページ13)

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《死神...Ⅹ話》ページ13

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ﾊﾞｽ停＿

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「………眠…。」

「死神でも眠くなるのね。」

「当たり前や…。」

昨日の夜は友香が予約していたﾎﾃﾙで寝て、

今は高速ﾊﾞｽのﾊﾞｽ停にいる。

「もし混んでたら俺らはﾊﾞｽの上にいるからな。」

「そこまで混んでないでしょ……。」

『………来ましたよ。ﾊﾞｽ。』

高速ﾊﾞｽに乗る一同。

混んでなく、乗っているのは友香を含め6人。

Aやレンを加えると8人。

「お、ﾗｯｷ-やん！」

混んでない車内を見てレンは前から3列目の椅子にﾄﾞｶｯと座る。

その点Aは、静かにレンから1番後ろに座り、友香は後ろから2列目、つまりAの前に座った。

しばらくしてﾊﾞｽは発車し、高速道路に。

そのﾊﾞｽの車内では、、

「ちょ、2人して離れすぎやない？汗」

「ｱﾅﾀが前に座りすぎなの。」

「俺寂しいんやけど？」

「死神が何寂しがってるのよ。」

「酷いわぁ…。
あ、俺ちょっと死神界に行ってくるわ。A、俺が居ない間しっかりしてるんやで？」

そう言い残し、ﾊﾞｽの天井を通り抜け死神界に一旦戻って行った。

残されたAと友香。

すると友香からAに小さな声で話し掛ける。

「ｱｲﾂ、いつもあんな感じなの？」

『……まぁ。』

「見る限りあまり仲良さそうじゃないんだね。」

『はい。』

「死んだらさ、人ってどうなるの…？」

『人は死んだら、天か地獄に行きます。ｱﾅﾀは天へ行く事になってます。』

「天と地獄？」

『良い行いをすれば天へ。逆に悪い行いをすれば地獄に行きます。
地獄に行く場合、地獄の死者が迎えに来ますが……天に行く場合は私達死神が死神界まで連れてき、そこで天使に引き渡し連れてってもらうんです。』

「何かややこしい…。」

『天に行くと、人間の魂は生まれ変わる事が出来ます。

まぁ、生まれ変わるって言っても前の記憶は無いですし、生まれ変わる姿も自分では決められませんけど。』

「色々大変だね。」

『まぁ。』

「ｱﾅﾀって、あの死神が居ないと喋るんだ笑」

『…。』

しばらくレンが戻るまで話していた2人。

いつの間にか2人の間の切れつは無くなっていった。

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「……ええ感じやな。」

その様子を死神界から見ていたレンは、

少し安心した様な顔をして、2人の元に戻った。

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友香の寿命まで後3日。

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