余命１年と告げられた戦闘狂の彼女４【神威】

好きなところ ページ17

　
　
　
　

　

　

　

　
　
　

治療まであと１０分。




「うーん、あと１０分って言われても何を話すか迷うね(笑)」
　
　


　
なんて最初は笑ってた。

きっとこれが最期じゃない。

でも確信なんて出来ないから。


　


「神威と出会ってあっという間だね。

もっと楽しいとこいっぱい行っとけば良かったな」
　
　
　

　
神威「そんなの、

これからどこでも行けるでしょ」

　
　


「あーそっか、あはは」
　
　
　
　

　
　
　
　
　

　


・・・。
　
　
　
　
　
　
　
　
　


　
　

　
「ね！神威は私のどこが好きなの？
ずーと気になってたの。

何でこんな奴と一緒に居たいって思うんだろうって。

病気までなっちゃってさ、こんな姿見たら絶対嫌われ」

　
　
　

神威「俺は、見た目でAの事選んだわけじゃないよ」
　
　

　


「ぁ…えへ、そっ、か」






素直に嬉しい。


もう分かりやすくっても良いや。

涙がこぼれないように思いっきし上を向いた。





　
「私はね、神威のそういうほんとは優しい所とか好きだよ。

神威は？」
　
　
　
　


神威「ちょっと頑固なとこ」
　
　
　
　


「えー…

強くてかっこいいとこ！」
　
　
　
　
　

神威「お人好し馬鹿なところ」






「悪口ばっかり…」
　
　
　



神威「全部、好きなところだよ」
　
　
　
　


「……少し強がりなとこ」
　
　
　
　

　
神威「辛いのに無理して笑ってるとこ。

少し心配」
　

　
　

　
「それは神威もだよ」
　
　
　



神威「え？そうなの？」
　
　
　


　
「うん(笑)二人ともだね」
　
　
　
　


と、いきなり抱きしめてきた神威。






神威｢しばらくこうしてて良い？｣
　
　
　
　

　
「うん…良いよ」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

抱きしめ返せなくて、ごめんね。
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　


　
　

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