余命１年と告げられた戦闘狂の彼女４【神威】

守る【神威side】 ページ13

　
　
　
　
　

　


　



　

　
「覚えてたんだ、約束」

　
　
　
　
神威「…ごめん。あの時俺」
　

　
　

「ううん良いの。神威にだって何か色々あったんでしょ？」
　
　

　

神威「…」
　
　

　
　
「気にしないで。

でも私、てっきり神威は昔の事忘れたと思ってた(笑)」
　
　
　
　
　
そう言ってにっこり笑うA。

　
　
　
　
　

　

なんで、
　
　

　

　

　
神威「なんで、笑ってるの。

憎くないの？
約束も破ってAを置いて出」
　
　

　
「憎むなんて、ありえないよ」
　
　
　


　

俺の言葉をさえぎり真っ直ぐ見つめるA。
　
　
　
　

「きっと私が一番知ってる。

神威の優しい所も、強がりなとこも

隣でずっと見てきたから」
　
　
　
　
　
神威「…」





「それに、その約束は

これから守ってくれるんでしょ？」
　
　
　
　
　
神威「うん、勿論。

…今度こそ守るよ」
　
　


　
そういうと嬉しそうに笑ったA。
　
　
　

　
「じゃあ今度こそ、約束だよ…

もし、私が目覚めなくても
ずっと信じて側に居てほしい…

約束守ってくれたらきっと私起きるから。
だから…」
　
　

　
　
神威「大丈夫守るよ。

Aが目覚めないのはありえない」
　
　
　
　


―きっと大丈夫だから。



　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　
　
　

　

　
　

　
　
　
　

　

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