不安 ページ4
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「ん…」
目が覚めると神威に抱きしめられていて、すごく暖かくて安心する…
「…綺麗な顔」
長いまつげに透き通るように綺麗な肌。本当に整ってるなぁ…すごく羨ましい。
暫く神威の寝顔を見つめていると、部屋の扉がバンッと急に開いたもので、驚いて目が点になる。
阿伏兎「団ちょ…お邪魔しましたー」
「え゛…… 待てぇぇ!阿伏ちゃんんん!」
神威の腕をすりぬけ勢いよく部屋を飛び出て、勘違いしている阿伏ちゃんを捕まえた。
阿伏兎「悪いな…空気読めなくて…」
「そうじゃないから、違うから!今考えてる事と180°違うから!昨夜は健全だったから!」
阿伏兎「分かってるさ…誰にも言ったりしねェよ」
「全然わかってねェ!」
__と、その時また、激しい痛みが電気のように流れた。
「いっっ!」
阿伏兎「A!」
「だ、いじょうぶ…しばらくすれば、治るから」
安心させようと笑顔で話すけど、もう一度目じゃなくて、こんな私を何度も見ている阿伏ちゃんは納得いかない様子だった。
阿伏兎「いや、Aの大丈夫は大丈夫じゃない。最近こういうの多いよな。近いうちに医者に行こう。俺が探すから」
「や、やだ…お医者さん…やだ」
阿伏兎「心配なんだよ俺ァ」
「あっ、神威には、神威には言わないで」
阿伏兎「またそんな難しい事を…なんでだ?」
心配かけたくないから。神威にだけは。そう何度も必死に伝えると、阿伏ちゃんは少し考え込んでから了承してくれた。
阿伏兎「じゃあとにかく自分の部屋で休んどけ。団長には上手く言っておくからよ」
「ごめんなさい…ありがとう」
阿伏兎「気にすんな」
本当に阿伏ちゃんってお父さんみたいだなぁ…頼りになる。そのまま部屋に運ばれて、しばらくすれば痛みはおさまった。
「夜兎のくせに…弱っちいな…私」
こんなの知れて神威に幻滅されたらどうしよう。元々神威が私に惹かれたきっかけだって、私が平均より強かったからだったような気がする。
ネガティブが止まらなくなってしまう。またひたすらに怖くなった。やっぱり神威には知られたくない。心配だって、かけたくない…
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さな(プロフ) - 神那さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです^^* (2017年12月13日 2時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
神那 - 面白いし、最高です! (2017年10月4日 0時) (レス) id: 6320c90aad (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 琉也さん» わけあって違うアカウントで返信させてもらいます。ありがとうございます!是非私も聞いてみます!!! (2016年8月4日 15時) (レス) id: 80013a6d2e (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - リンさん» わけあって違うアカウントで返信させてもらいます。ありがとうございます!確かに私オレンジ聴いてそこから参考にした部分もありますww大正解ですね! (2016年8月4日 15時) (レス) id: 80013a6d2e (このIDを非表示/違反報告)
琉也(プロフ) - 感浄ハレーションって曲とお話がすごく合ってて感動するから聞きながら読むの他の読者様にも広めていきたい… (2016年7月27日 17時) (レス) id: c927d4f166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな x他2人 | 作成日時:2016年1月17日 18時