検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:11,913 hit

興味津津 ページ3





「うーん……薫くんと付き合ったらどうなると思う?」

「えっ」

「えっ」

「えっ、なに?」


あ、急に話戻したから追いついてない?

よくあるんだよね、話しについてけないって困られるの。


「あのね、さっき薫くんが有能物件とか言ったから考えてるんだけど」

「うん知ってる」

「知ってるんかーい」

「スッ〇ーなの?」


ス〇チーとは、某舞台系漫才のお笑い芸人である。

……みんな知ってますように。

なんて頭で展開させてるうちに泉くんが話を戻す。


「そうじゃなくて、選択肢に入れたことに驚いてるんだけど?」

「え、むしろ入れないんですか?」

「え、入れてくれるんですか?!」


そりゃあ入れますよ、もちろんですとも。

だって薫くんと付き合えたら素晴らしいじゃない。

薫くんは恋愛のエキスパートだろうからね。

きっと濃厚な恋愛体験をさせてくれる。

そう、それは……牛乳がタップリ使われた……あの……牧場で育った……牛……から……。


「……ごめん、やっぱりいいや」

「えっ?!なんで?!」

「牛薫くん想像しちゃって生理的に……」

「なんてものを想像しちゃったんだこの子?!」



**********************



「うーん……そう簡単にはいかないねぇ」


空のお弁当箱を持ちながら、腕を組んで一人悩む。

ちなみに泉くんと薫くんとは別クラスなので別れました。

あ、クラス……そうか、クラスメイト。いいかもしれない。

クラスメイトに声掛けて見たら一人くらいは釣れるかも!(言い方)

うん!ちょっと試してみよう!

折角だし言ってみたかったあのセリフを──!


「皆さん!私、只今彼氏募集中です!」


ドアを大きく開いて、バーンッと登場。

私の声がこだまするほど、クラスは静まり返ってる。


「……A、保健室行くか?」


結果・大将にものすごく心配されました。



**********************



「A、彼氏欲しいのか?」

「彼氏っていうか、恋がしたいんだよね」


出来れば現実離れしてるようなのがいいなぁ。


「例えばどういうのだ?」

「ふふふふ、それはですなぁ……」

「ははっ、今日はやけにテンション高いな、楽しそうで何よりだ」


そんな優しそうな笑顔で見る紅郎くん。

はぅ……紅郎くんの暖かい瞳……!

もし紅郎くんと付き合えたら……毎日が和みそうだなぁ。

空手の試合の応援行くとか……裁縫習うとか……。

衣装作るとか……手芸店行くとか……。


「彼氏って言うよりお母さんだね……?」

「……それは喜んでいいやつか?」

自画自賛→←意気衝天



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , ギャグ , 瀬名泉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉緒(天愛宝) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。