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｢＿＿＿
…誰、そいつ｣
いつものように稀咲に呼び出された半間が
向かった先で教えられたその名前。
｢片瀬A、高校一年生
佐野万次郎の幼馴染だ。
そして場地圭介の元恋人…
放っておけば今後の俺の計画を進める上で厄介な事になりそうだ｣
｢…で、そいつを殺せって言いてえの？｣
｢殺しちまうのが速ェが…何人も殺しちまえばすぐに俺の仕業だって尻尾掴まれかれねェからな｣
｢じゃあどーすんだ？｣
稀咲は少し考えるような素振りを見せて
それまで目線を合わせなかった半間に目を合わせた。
｢半間、お前が片瀬Aを落とせ｣
｢…落とすって…
え、惚れさせろっての？｣
｢あァ、万が一何かあった時には人質に出来る
それに場知やマイキー、東卍の事も詳しいだろう
惚れた奴にならなんでもペラペラ喋るに違いない｣
｢いや…そんなん、もっと他のやつに任せればいいじゃねーかよ
お前の部下に女好きのやつなんかいくらでも＿＿｣
｢俺に指図するのか、半間｣
稀咲が威圧的に睨むと、
半間はあっという間に折れてしまった。
｢…はァ、りょーかい｣
半間は稀咲に背を向けて止めてあるバイクに乗った。
*
Aside
｢＿＿＿うん、また明日ね｣
ようやく学校が終わり、友達と別れてから
そういや来週テストだな、なんて考えながらいつもの帰り道を1人で歩く。
｢(そういやノート無くなってたな。
百均寄って帰らないと)｣
と、いつもと違う方向へ足を踏み出した瞬間だった。
｢おねーさん、どこ行くの｣
｢っうわっ、…え？だ、誰…｣
｢半間修二｣
｢いや、そういうのじゃなくて…｣
突然目の前の道を塞いだ長身の男。
両手に何か文字が彫ってある。どうやら筋金入りの不良らしい。
｢…っご、ごめんなさい、
なんか…気に障る事、しましたか…？｣
｢ん？別に、何もされてねーけど｣
｢え？…あ、じゃあ、お金ですか…？｣
｢いや別にアンタの事詰めようとしてる訳じゃねーのよ。俺今ナンパしてんの｣
｢ナンパ、ですか…｣
不良にナンパされるなんて詰められているのと対して変わらないじゃないか。
ああ怖い、はやくどっか行ってくれないかな…
｢バイクカスタムしてきてさァ。
誰か人乗せたい気分なんだけど、…乗らねェ？｣
｢バイク…｣
｢そ。乗ってくれるんなら好きなところ連れてってあげんぜ？｣
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Kanrai(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2021年11月4日 22時) (
レス) @page10 id: 719db3de2f (このIDを非表示/違反報告)
ムムム(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！がんばります、！ (2021年9月20日 21時) (レス) id: 2288d32f62 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 最推しの半間の小説だぁ~!!面白いですね!更新待ってます!! (2021年9月20日 21時) (レス) id: 95564a9c7a (このIDを非表示/違反報告)
ムムム(プロフ) - しゅが〜さん» わわ、ご指摘ありがとうございます、、！すぐに訂正します！ (2021年9月20日 9時) (レス) id: 2288d32f62 (このIDを非表示/違反報告)
しゅが〜 - 場地さんの名前、場知になってますよ！ 今まで見てきた半間の夢小説とは違う感じで面白かったです！ (2021年9月20日 9時) (レス) id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムムム | 作成日時：2021年9月20日 3時
