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二問目 ページ4







人生は長い目で見ると真面目に生きるほうが得だ。
これが私のモットー。





放課後友達とおしゃべりに興じたり、彼氏を作ってデートしたり、青春したって。


結局、今後の人生には何も関係ない。





私の過ごす『青春』とはそんなもので。
真面目に過ごして優等生の道を行く方が人生は合理的だ。









私たちに許された『青春』という期間、将来への努力をしないと損。




授業を真面目に聞いて、生徒会長の仕事もきっりちこなし、教師に気に入られているのだから。私の人生は順調だ。








窓から日が指す五時間目の国総の時間。
おじいちゃん先生のおっとりとした口調は私を眠りへ誘う。


が、毎日8時間睡眠の私はその誘惑に打ち勝ち黒板に向き直る。





黒板とノートに視線を往復させていると、ふと隣の席の野郎が目に留まった。







松野おそ松。
くそお調子者で将来ニートになってそうな男ナンバーワン。こりゃ、告白されて付き合うけどフラれて別れるタイプの童貞だな。





分からない程度に染められた茶色い髪は、ヘルメットみたいな形にセットされている。
背中を丸め、頬杖をついている。





その目は朧気に開いているだけだった。






服装を見てみると、明らかに校則違反で目につく赤いパーカー。ズボンは腰パンされている。男のくせにだらしない。萎える。







こういう野郎をみるとつくづく馬鹿な生き方だと思う。


自由と甘えを同じだと思っている男。遊ぶことしか考えていないような男。茶化すことでしか話せない男。愛想だけの男。








「...であるからして。...松野君、ここから口語訳してください」

「え?!」




通常のリアクションより大袈裟に隣の松野は叫んだ。
声でかい、うるさい。





クラスメートはそんな松野をみて笑い始めた。
松野もとってつけただけの笑みを浮かべている。まるで仮面。







「えーっと、あ、寝てたので分かりませーん」

「随分と堂々と宣言するね、君は」

「てへぺろ〜」



ふざけた調子でそういう松野に関しては不快感しかない。何がてへぺろだ、喜色悪い。
クラスメートは更に笑い始め、教室は笑いに満ちている。







「うるさ...」



思わずそう呟く。舌打ちでもしそうな勢いで松野を睨みつけた。



こうやって上辺だけで楽しむ男。







「つまんない男」






問二

 少女漫画的事象
 『女が男に「つまらない」と思った場合。その男女に恋が実る確率は?』


 A,0%





三問目→←つまんない男



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さっきゅん - 面白いです!更新待ってます! (2018年2月12日 9時) (レス) id: eda7096c6e (このIDを非表示/違反報告)
!! - おそ松さんは特に好きでは有りませんが面白そうで続きが気になってしまいます。僭越ながら読ませていただきますね。なんか上から目線っぽくてすみません。 (2018年2月5日 0時) (レス) id: b5ffa42208 (このIDを非表示/違反報告)
青歌 - うおぉ!まま松さんの新作だ!楽しみが一つ増えてしまった…笑がんばってください!! (2018年2月2日 23時) (レス) id: fb0e3e82b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月2日 21時

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