ドSな美人、副会長《菅原孝支》

02.菅原side ページ4

「あ、はい」

武田先生が

村田さんのところに

駆け足で向かう

「先生。夏休みの部活動の報告書

期限は来週の金曜日です。

先生なら心配ないかと思いますが

一応お伝えしときます」


彼女は身長が

高くもなく

低くもない

タレ目なので、怖いという

印象もない。


「…失礼します」


そう言って踵を返す彼女。


「怖っ！」

「でも、美人！」

「日向、田中。練習やれ！」


大地の一喝で練習が再開する。



放課後になり。

俺たちは坂ノ下商店による


「…腹減った！！」


日向の声は響いて。

俺たちまで腹が減る


「そこの1年生。うるさいですよ。

って、バレー部でしたか。」


いきなり背後から声がかけられて

振り返る。

そこには先程みた

村田さんがいた


「す、すみませんっ！」

「……」


日向を一瞥して

村田さんは手に持っていた

本に目を戻し

立ち去ろうとする

手に持ってるの参考書…


「村田！」

「…」


田中が声をかける

それを横目で見ながら

立ち止まる。


「……」

「…」

「なんですか？用がないなら行きますよ」


うん、たぶん

田中は用がない

ただ呼んでみたかっただけだと思う。


「はぁ。」


ため息を吐いてから

歩き出す村田さん。


「クールですね」

「ツッキーみたい！」

「うるさい、山口」


確かに、クールだけど。

んー、なんて言うか

こう違うんだよな

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