第24話 ページ26
安室さんの運転はいつも快適だ。
ぼんやりしていたらいつのまにか寝むってしまうようなそんな運転。
「安室さん」
「なんですか？」
「どうして私が白が好きだと答えた時、それを本当かどうか聞いたんですか？」
貴方と私はいつも上辺。それが気分良かったし、文句なんて１つもない。ただ、この探り合うような偽り合うような真似に一体なんの意味があるのか、価値を、意義を突き止めたい。
「……Aさんの答えは、理想なんですよ」
「理想…」
「貴方自身理想を詰め込んだ女性であることは間違いなく、趣味、育った環境、好きな食べ物、好きな音楽、好きな色。全てにおいてこうであってほしいと言うものを的確に述べる。……それが完璧すぎて、逆に嘘なのではないかと、気になった。……それだけです。気を悪くされたならすみません」
安室さんはいつもの通り笑うだけ。その化けの皮、剥がしてあげる。
「……降谷さん。公安警察所属。潜入捜査官であり、「黒ずくめの組織」と呼ばれる非合法組織に潜入。コードネームはバーボン。それらをカモフラージュするため、私立探偵兼喫茶ポアロでアルバイト中」
「なかなかの経歴ですね。……とある研究機関でヘマをした、今は自営業主。稼ぎが少ないので私立探偵をしつつ、ポアロでバイト。……全部嘘だったんですね……全然気がつきませんでした。当然か、私みたいな一般人がホイホイ気づいたら潜入もやってられないですからね」
フッと笑いをこぼすと、ガタッンと椅子がリクライニングされ、いつのまにか安室さんに押し倒される体制になっていた。
(…！？、車が止まってる。路地裏？)
最高に興奮するシュチュエーションで、最高に恐怖するものを突きつけられる。
月光に反射して光る銀色の筒が額にピタリと当てられた。
「どこで、それを知った」
いつもより低めの一度聞いたことのある声に震える手を握りしめる。
「簡単に言えば、貴方が手を出してこなかったから」
「……は？」
予想外の答えなのか、彼は少し睨みを利かせた顔を歪める。
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あふらん(プロフ) - すごく面白いです！夢主の性格が本当に好きです。もしかしてクズの本懐知ってますか？意識されてる様なところがあった気がしたので、もしかしたらと思いました。違ったらごめんなさい！ (2019年3月28日 12時) (
レス) id: d39cf90419 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - バニラさん» バニラ様、メッセージありがとうございます。うわ、本当に、お恥ずかしい。早急に修正させていただきます！本当にありがとうございます！！ (2019年1月3日 10時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 論理ではなく倫理じゃないでしょうか (2019年1月3日 1時) (レス) id: f20c080281 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - ハク様、メッセージありがとうございます。嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年12月31日 19時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - とても面白い作品で一気読みしてしまいました！応援してます♪ (2018年12月31日 18時) (レス) id: 6941855deb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒木 | 作成日時：2018年12月30日 17時
