第25話 ページ27
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「もう調査済みかもしれませんが、私、クソビッチなんです。男性から熱い視線で見つめられ、チヤホヤされるのは気持ちがいいですし、女性から向けられる嫉妬の視線は正直もっと気持ちがいいです。他人から求められることを強く望み、同時に気分がいいこと、つまり楽しいことがとても好き」
「故に、あなたから求められないことがとても不愉快。別にこの世の男全てが私を好きになるなんて馬鹿げたこと思ってもいません。ただ、じゃあ、求めてこないのにどうしてデートに誘うのって、別に腹の内を明かせる友達でもなんでもないのに、こんな風に偽りって出かけて、これになんの意味があるのって」
気になっただけ。
そう呟くと安室さんは目をこれでもかと開いて、はぁーと深く深くため息をつく。
「質問に答えられていないな」
(ちっ、気づいたか)
「俺はどこでそれを知ったかと聞いたんだ」
はぐらかしたつもりだったが、やはりあなどれない。
「……降谷の名字を頼りに探すのは、伴うリスクが高いと思った。だから、今井和壱を調べたの。彼が何をして、誰に捕まったのか。そして浮かび上がったのが、黒ずくめの組織。そして幸運なことに私がいたバーで、私の隣で飲んでいたのが、その組織の幹部であるジンだった」
「……は?ちょっと待て、ジンと話したのか?」
安室さんの食いつきは予想通りだった。
(これだから言いたくなかったのに)
「そうだけど、何?」
「いや、その、」
急にタジタジになる安室さんに思わず笑う。
「そして、組織とコードネームの存在。彼の腹心と彼が気にいらない人物の名前を手に入れた。……これで、私があなたに無害なことが証明されました。そこから退いて頂けますか?」
彼は一瞬目を細めて、あぁすまないと言って私の上から退く。
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あふらん(プロフ) - すごく面白いです!夢主の性格が本当に好きです。もしかしてクズの本懐知ってますか?意識されてる様なところがあった気がしたので、もしかしたらと思いました。違ったらごめんなさい! (2019年3月28日 12時) (レス) id: d39cf90419 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - バニラさん» バニラ様、メッセージありがとうございます。うわ、本当に、お恥ずかしい。早急に修正させていただきます!本当にありがとうございます!! (2019年1月3日 10時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 論理ではなく倫理じゃないでしょうか (2019年1月3日 1時) (レス) id: f20c080281 (このIDを非表示/違反報告)
黒木朔(プロフ) - ハク様、メッセージありがとうございます。嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2018年12月31日 19時) (レス) id: 1361aa9fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - とても面白い作品で一気読みしてしまいました!応援してます♪ (2018年12月31日 18時) (レス) id: 6941855deb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 | 作成日時:2018年12月30日 17時