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パコーン、と小気味良い音が響く。
「バッティングセンターなんて何年ぶりだろ」
「俺、人生初」
目を輝かせながら軽く伸びをしたり腕を回したりするキヨ。
彼がチョイスしたのは、何故かバッティングセンターだった。
「来たことないの？1度も」
「ないよ？」
「なんでここ提案したの？」
「そりゃあ、1度も来たことないからでしょ」
何を当たり前のことを、と言いたげな顔でこちらを見る彼。
まぁ、そりゃそうか。
ここまでアクティブなセレクトだとは思わなかったのだ。ただそれだけ。
「じゃあ、全然打てないんじゃない？」
少しだけ皮肉めいた口調で言う。
こんな高校生の放課後みたいな過ごし方じゃなくて、もう少しロマンチックというか落ち着いたというか、とにかく彼のセレクトに少し不満があった。
行きたいとこ考えといて、と言った手前口には出さないが。
「まぁまぁ、みくびんないでよAさん。
俺、一番得意なのはサッカーだけど野球も割と好きなんだ。友達とよくやってたしね」
「じゃあ、お手並み拝見といこうじゃない」
勿論キヨが小銭を持っている訳が無いので、私が機械に小銭を入れる。
バットと戯れるようにふらふらと持っていた彼は、球の合図が出るとスッと構えた。
大口を叩くだけあって、確かにフォームだけ見ればそれっぽかった。
パァン、と球が投げられる。
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なみの - おわああああああ尊すぎる！！最高！天才！ (10月10日 20時) (
レス) @page47 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
美織(プロフ) - ぴーなつここなつさん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。お楽しみいただけたようで何よりです。読んでいただきありがとうございました！ (2022年1月6日 18時) (レス) id: 991747ea37 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつここなつ - 読む事が止められないです…！ (2021年10月25日 15時) (レス) @page47 id: 5cb3497c96 (このIDを非表示/違反報告)
美織(プロフ) - きゅうりさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます…！楽しんでいただけたようでなによりです！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 991747ea37 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - とっても面白かったです、、、文才ありすぎです、、、、 (2021年3月8日 23時) (レス) id: 6118eb0aad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美織 | 作成日時：2021年2月6日 21時
