Ｎｏ．７ ページ8
あのアラスターがここまで大人しくなるなんて、エンジェルの言ってた事は本当だったんだな。
チャーリーのホテルの最初の客であるエンジェルダスト。彼とバーテンダーのハスクに研究のことで一度相談したことがあった。
”「「地獄の人間が仲良くなるために使われる技法」だと……？なんだそりゃ」”
”「なぁに？そーゆう話なら俺に任せてよ」”
”『ぜひ教えてくれ』”
”「おい止めとけって……」”
”「あの王子様なら大丈夫だって！それにこれを機にアラスターに一泡吹かせたくない？」”
”「……」”
”『話は済んだか？』”
”「……どうなっても俺は知らんからな」”
”『？』”
”「お髭ちゃんの事は気にしないで。いい？まずはアイツの上に乗って〜〜〜」”
アラスターを組み敷いた後にふとエンジェル達との会話を思い出して、言われた通りに動くと予想以上の効果があった。
もしかするとアラスターは俺と仲良くなりたかったのかもしれない。
あの時俺を挑発していたのも実は人間流で言うところのコミュニケーション、つまりエンジェルの言っていた”ツンデレ”というやつかもしれない。
なんだお前、俺と仲良くなりたかったのか。
先程から全然喋らないアラスターを不思議に思い顔を上げると、頬は若干赤く染まっておりトロンとした目で俺を見つめていた。
『エッ』
これは……どういう反応？
アラスターの初めて見る表情に戸惑って思わず拘束する力が緩まると、ハッと我に返ったアラスターが口を大きく開いてその鋭い歯を俺に向ける。
『うおっ！？おい危ないだろうが』
「チッ」
『舌打ちやめろよ』
今のは完全に俺の指を噛みちぎるつもりだったろ。
咄嗟に後ろに避けてアラスターから距離をとると、アラスターは殺意マシマシでベッドから俺を睨んでいる。
前言撤回、こいつ本気で俺を殺す気だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミノ(プロフ) - ねこではないですさん» コメントありがとうございます😭次にアラスターがどんなことをしでかすか楽しみにしてもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (
レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます！これからも主人公くんを温かい目で見守ってもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - 寧王さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです😭更新できるよう頑張ります！ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこではないです - よし、やるんだ。アラスター。 (3月23日 17時) (レス) @page6 id: 028c313a8c (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢(プロフ) - 主人公くん……ナイス((( (3月23日 10時) (レス) @page6 id: 2477d4d58e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミノ | 作成日時：2024年3月21日 14時
