Ｎｏ．４ ページ5
ゴホッゴホッと噎せるような咳が出てきて肩で息をしながら呼吸を整える。思わずアラスターを見遣ると奴はのんびりとコーヒーを嗜んでいる。
『ゲホッ………誰が、誰を口説いたって？』
「おや皆まで言わせるつもりですか？そうですねぇ、執拗に迫ってきては情熱的に私を口説いてきましたよ」
『はあ！？』
しかし仮にヤツの言ってることが本当だとするとある1つの疑問が解決してしまう。
暴走した俺は何をしでかすか分からないとチャーリーからお墨付きだ。もしかすると本当に勢いでアラスターとそういう事になってしまった可能性がある。
考察通りにいくと俺の隣りに寝ていたのはアラスターという事になってしまう。
『いやいやいや』
そんな事ありえないだろ！？
だとしたらなんでアラスターは抵抗しなかったのか。もしかして俺が無理やり……いや、いくら上級悪魔といえど俺を殺すとまではいかないが抵抗できる力はあった筈だ。
『(もしかしてアラスター満更でもなかったり……)』
そんな事を考えていると、いつまでも黙り込んでいる俺の様子に苛立ったのかアラスターがピクリと目尻を痙攣させながらゆっくりと俺の方を見た。
「貴方まさか、あんな事しておいて覚えてないなんて言わないですよね」
『いや、その……』
あんな事ってなんだよ。その言い方だとやましい事のように聞こえるけどそういう事じゃないよな。
二日酔いの頭でその時の記憶を呼び起こそうとするが、頭の中はモヤがかかったのようにぼんやりとしていて酒を飲んだ後の記憶は一切思い出せなかった。
それじゃあ俺は無意識にアラスターになにか取り返しのつかないことをしてしまったのか。
頭を抱えていると頭上から呆れたようなため息が聞こえる。
「……、そうですか」
そう言ってアラスターは足を組みかえてソファーに優雅に座ったまま怖いくらい静かになった。
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ミノ(プロフ) - ねこではないですさん» コメントありがとうございます😭次にアラスターがどんなことをしでかすか楽しみにしてもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (
レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます！これからも主人公くんを温かい目で見守ってもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - 寧王さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです😭更新できるよう頑張ります！ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこではないです - よし、やるんだ。アラスター。 (3月23日 17時) (レス) @page6 id: 028c313a8c (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢(プロフ) - 主人公くん……ナイス((( (3月23日 10時) (レス) @page6 id: 2477d4d58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2024年3月21日 14時
