Ｎｏ．２ ページ3
『(それから……どうなったんだ？)』
焦りでドクドクと脈打つ心臓は深呼吸を繰り返すことで少しずつ安定してくる。
おちつけ俺、チャーリーは血の繋がった家族をホテル外の街にほっぽり出すような性格じゃない。ここはチャーリーのホテルなのは確定だろう。服も昨日のままだ。
だとしたら俺はいま誰の部屋で寝ていたのか、そこから考えうる事は2つ。ホテルの客or従業員の部屋にいるか、もしくはホテルの余った部屋にいるのどちらかだ。
できれば後者の方が嬉しいんだが、そんな俺の期待を裏切るように俺の隣りのスペースにはかすかな温もりが、誰かが寝ていた形跡が残っていた。
『いったい誰の部屋だよ』
チャーリーはガールフレンドと同じ部屋だからわざわざ2人が寝るベッドに俺を入れることは無いだろう。
2人は自動的に選択肢から外れるとして残っているのはポルノ男優くん、バーテンダーのモフモフさん、メイドの単眼ちゃん、もしくは……。
『いや流石にそれはないな』
なぜなら俺はソイツにものすごく嫌われているからだ。
ホテルのマネージャーになってくれる人が来たとチャーリーから連絡があった時は騙されてないか気が気じゃなかった。心優しい妹のことだ、何処ぞの悪魔なんかと契約でもしたら。
いても経ってもいられなくてチャーリーに2時間後にまたと連絡を入れてからホテルに向かうと、ホテルの人達は俺をもてなしてくれた。
その中でヤツは俺を見て一瞬目を見張っていたものの、次第にゴミを見るような目付きに変わって一言。
”「これはまた随分と貧弱な……ッンン！優しそうなお兄様ですねぇ」”
あからさまな態度で俺を見下し馬鹿にしてくるから正直苦手だ。
俺も最初から良い感情を抱いてなかったしお互い信用ならないなら無理に仲良くする必要もないだろう。
こうして俺はヤツとはできるだけ遭遇しないように今まで徹底してきたのだ。だからヤツが、アラスターが俺の世話を焼くなんてそんなことするはずがない。
自信を持って断言できるのになぜだろう、嫌な予感がする。
コンコン
タイミングが良いのか悪いのかノックする音が聞こえると、俺の制止の声が入る前にドアノブが回ってガチャリとドアが開いた。
そこから出てきたのは全身が赤色を基調とした服を纏っている小さな角が生えた悪魔、アラスターだった。
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ミノ(プロフ) - ねこではないですさん» コメントありがとうございます😭次にアラスターがどんなことをしでかすか楽しみにしてもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (
レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます！これからも主人公くんを温かい目で見守ってもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - 寧王さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです😭更新できるよう頑張ります！ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこではないです - よし、やるんだ。アラスター。 (3月23日 17時) (レス) @page6 id: 028c313a8c (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢(プロフ) - 主人公くん……ナイス((( (3月23日 10時) (レス) @page6 id: 2477d4d58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2024年3月21日 14時
