Ｎｏ．１ ページ2
俺はA=モーニングスター。地獄の頂点に君臨する地獄の王ルシファーと王妃リリスの間に生まれた列記とした第一王子だ。
俺がまだ幼い頃、現世に迷い込んだことがあった。両親から教えられた人間というものを目の当たりにして、俺の人間に対する探究心は一気に湧いてくると同時に研究に没頭した。
ある時は部屋に引き篭って資料の読み漁り、ある時は地球にお邪魔して人間に擬態しながら旅をしたりなど、それはもう家族からドン引きされるくらいのめり込んだ。
たまに熱中しすぎて暴走してしまう時もある。その時の記憶は覚えてたり覚えてなかったりするので、妹のチャーリーから用心するよう口酸っぱく言われていた。
そんなどうしようもない俺だが、いまこの時、人生もとい悪魔生最大の危機に陥っている。
「私から逃げたらどうなるか分かってますね」
チャーリーのホテルのマネージャーもといアラスターに押し倒されていた。
数時間前………。
ピピピピッピピピピッ_____
部屋中に鳴り響くのは目覚ましアプリで設定した俺のスマホの音だ。
その鬱陶しい音に眉間に皺を寄せて、寝ぼけたまま手探りで探していると伸ばした手の先にスマホが当たる。
ペタペタと手を動かしながらスマホを探すと人差し指が画面に触れて顔認証でロックを解除する。そのまま停止ボタンをタップして五月蝿いソレを黙らせることができた。
『ふああ………もう朝か』
大きな欠伸を零してぱちぱちと瞬きを繰り返すと、眠気でぼやけた視界に映るものが輪郭を取り戻して徐々に形となっていく。
それの正体は天井に吊られている照明だった。がしかし俺の部屋にある照明とデザインが異なっている。よく見たら天井も色も違うし。
試しに頬を抓っても痛みが残るだけでこれといった変化はなかった。
『知らない天井だ……』
うまく思考がまとまらないまま頭を掻きむしって上体を起こすと、ふと頭に鈍い痛みが走って思わず動かしていた手を止める。
たしか研究が一区切りついて久しぶりにチャーリーの顔を見ようとホテルに来たよな。それからバーで強い酒をしこたま飲んでそれから………。
ポクポクポクチーン、そんな間抜けな音が頭の中に響くと同時に顔の血の気が引くのを感じた。
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ミノ(プロフ) - ねこではないですさん» コメントありがとうございます😭次にアラスターがどんなことをしでかすか楽しみにしてもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (
レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - ミカン酢さん» コメントありがとうございます！これからも主人公くんを温かい目で見守ってもらえると嬉しいです^^ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - 寧王さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです😭更新できるよう頑張ります！ (3月27日 22時) (レス) id: 786b507bdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこではないです - よし、やるんだ。アラスター。 (3月23日 17時) (レス) @page6 id: 028c313a8c (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢(プロフ) - 主人公くん……ナイス((( (3月23日 10時) (レス) @page6 id: 2477d4d58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2024年3月21日 14時
