【ツイステ】偏光【アズール】

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しかし、ジェイドにそんなに回っては彼が目を回してしまいますと咎められ、結局不満を漏らしながらもフロイドは渋々彼で遊ぶのを止めた。

それを見ながらジェイドはふふと心無しか嬉しそうに微笑んだ。

そして一度息を吐き切ると、何をしているのかと視線を向ける監督生らに顔を向けた。

「おや、いらっしゃってたんですね。全然気が付きませんでした」

くすくすと嘲笑を浮かべて首を傾げる。

期限も近づき焦っていると思っていたが予想に反して監督生らは落ち着いた様子だった。

微かに違和感を覚えたジェイドだったが、彼と遊ぶフロイドに声をかけアズールの指示通り監督生らの相手をする。

不意にエースらに生えていたイソギンチャクが消えた。

それから伝えられたことにようやく合点がいったのだった。

急いでアズールの元に戻るが、そこには惨状が広がっていた。

逃げ惑う寮生に、狂ったように力を奪取するアズールの姿だった。

アズールの狂気的な笑いが辺りに響く。

どろどろとした黒が溢れて、アズールを呑み込んだ。

オーバーブロッドだった。

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