ひろし達との小学校生活 3

みんな ページ41

香月さんは好奇心の塊のように質問もしてきて少し困ったが、楽しそうでなによりだった。

「音楽会がもうすぐあるんですね〜音楽あんまり得意じゃないからな〜どうしよ。」

「大丈夫だよ香月ちゃん。Aちゃんと僕以外みんな下手くそだから。あ、僕京助ね。」

「お前なぁ……。」

いつものメンバープラス香月さんで私らへんの席を中心に駄弁っていた。店長君たちは本当に仲良くなるのが上手い。

「一応言っておくが、俺も音楽は得意だからな。」

とイグラム君。香月さんもみんなの雰囲気に馴染んできたようで楽しんでいる。

「別に三つ四つの音楽を弾くだけなんですから、そんなに得意不得意関係ないですよ。」

本当のところはどうだか知らないが、正直楽しんでやれたらそれでいい。最低でも私はそう思ってる。

「まぁ僕について来られるかなってね！」

「ひろしお前下手だろ。」

一人増えたからって関係ない。いつものおしゃべり。多分店長君たちのいいところって数え切れないほどたくさんある中のそれが一つなんだと思う。

「皆さんと喋ってると安心してきました。」

香月さんが笑顔でその言葉を放った丁度に次の授業を知らせるチャイムが鳴った。

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