僕らのはんぶん。 (ページ7)

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一生のお願い(桃) ページ7

あなたside

「なぁ～！一生のお願い！」

これは、望の口癖。

一生のお願いが口癖っていうのも
おかしな話やけど(笑)

望とは、大学生の時から付き合ってる。

今日はおうちデートしようって
前から言っててんけど、
急に「外でデートしたい！」って
一生のお願いを使ってきた(笑)

まぁ、可愛いからいいんやけどな？

「またぁ？外晴れてるしいいけど(笑)」

「やったー！！待ってな、服選んでくる！」

同棲してても、デートって言葉を使ってくれたり、オシャレしてくれたり、愛が伝わってくるから、大きな不満もなく、平和に過ごせてると思ってる。

「なぁ～、どっちがいいと思う？」

でた、こう聞いてきても大体望の中では決まってる(笑)
女の子みたいやろ(笑)

「外やったら、動きやすい方がいいし、
こっちのがええんちゃう？」

「ん～…でも今日はピシッとしたいから、やっぱこっち！」

「ピシッとってなんや(笑)
やっぱ決まってるんやん～」

「ええやんか！どう？似合う？」

「ん、似合ってる、カッコいいやん」

そういうと嬉しそうに笑った。

こんな風に会話が食い違うっていうか、
意見が違うことはよくあるんやけど、
望とのことは全部無くしたらダメやと思ってる。

喧嘩とかも大事やしね。

午後からの出発やったから、
ゆったりドライブする。

外に出るとは言ったものの、
ノープランぽい(笑)

あ、最近免許取った望が運転してくれてます！
前まではうちが運転してたんやけどね！

「Aはさ～、前世とか信じる？」

「え、どしたん急に(笑)
ん～、信じる信じんよりは、
興味あるって感じかなぁ」

「俺はな、前世とか後世とか
あったとしても、Aとの
今世が幸せやったらいいと思ってる」

前を向いたまま、
そんな爆弾を投下してきた望。

まぁ、運転してるから、
前向いてないといかんのやけど(笑)

「え…は？」

「なんやそのマヌケな声(笑)
言いたくなっただけやから！！」

よく見ると、耳が赤い。

「うちも、そう思ってるよ」

そう答えると、
嬉しそうにはにかんだ。