僕らのはんぶん。 (ページ19)

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Myra(青) ページ19

青side

眩しい太陽の光で目が覚める。

隣には、まだ夢の中のA。
目を閉じてるとまつ毛の長さが際立つ。

起こさないようにそっと手を握る。

もう、Aとは付き合って長くて、
朝起きて隣におるんが当たり前になっとる。

起こさんようにしようと思ってたのに、
つい抱きしめてしまう。

これから先もずっと一緒におれたら。
どれだけ幸せやろう。

「んん……りゅうせい？」

あ、やっぱり起こしてしもた。

「起こしてもうたなぁ、ごめん。
おはよう、A」

「おはよぉ…」

ふにゃんと笑って、また眠りにつく。

可愛いなぁ。
付き合って長いけど、
Aへの好きはずっと更新される。
ほんまにめっちゃ愛してんねん。

…本人には恥ずかしくて言えへんけど(笑)

このまま、幸せな日々が続くと思ってた。

_________

「A、明日どっかいきたいとこある？」

記念日の前日、デートに誘う。

でも、帰ってきた言葉は

「ごめん、繁忙期やから休日出勤になってん、今度埋め合わせするな」

Aの仕事は今の時期が忙しい。
今までも残業やったり、
ぐったりして帰ってくることが多かったりした。

…やけど。
"休日出勤"
っていうんは初めてで。

「えっ、今まで休日出勤なんかしたことなかったやん。そんな忙しいん？仕事押し付けられたん？」

たたでさえ、最近疲れて帰ってくるのに、
Aが心配で質問攻めになってしもた。

「そんなことないから。
ちょっと今までとは違う仕事が入って終わらんかっただけやから…」

鬱陶しそうに返事するA。

あ、やってしもた…
A、仕事のこと家で話すん嫌いやのに。

やけど、返事をしてるときに、
少し目が泳いだのが気になる。

これ以上は聞けへんから、
「そっか。」
と返事して仕事の話は終わらせた。